何かしらの理由で仕事を辞めたいと思っても、なかなかスパッと「辞めます!」とは言い出せませんよね。「本当に辞めて大丈夫だろうか?」「上司が怖くて言い出せない…」「退職を伝えても引き止められそう…」など、どうしてもいろいろと考えてしまうものです。
しかし、辞めたいと思っている仕事を無理に続けるのは精神衛生上よくありませんし、言い出せない期間が長くなれば長くなるほど、当然年齢が上がってしまい転職がしにくくなるもの。
そこで今回は仕事を辞めたいけど言えない人のために、理由別の対処法や、退職を伝えやすくするコツを紹介していきます!スムーズに仕事を辞めるためにも最後までチェックしてみてくださいね。
今日はもうダメかも…
仕事に行きたくない…。行かなきゃいけないのは分かっていても「心」と「身体」がついていかない…。そんな時は会社に嘘をついてでも休みをとるべきだと思います。
上司や周りの人間はあなたの休みを快く思わないかもしれませんが、あなたの状態はあなた自身が一番わかっているはずです。精神を削られ過ぎて立ち直れなくなる前に対処しましょう。
もうどうしても会社に行くのが嫌なら退職を検討するべきでしょう。もしも自分の口から言えないのであれば「退職代行サービス」を利用してください。あなたの強い味方になってくれるでしょう。
目次
仕事を辞めるのは労働者の権利!
まず知っておいてほしいのが、仕事を辞めるのは労働者の権利であって、基本的に会社側は引き止められないということです。
そもそも民法では「退職の2週間前に辞める意思を伝えればOK」となってますからね。
ただ、その「退職の意思を伝える」というのが非常に困難であり、「仕事を辞めたい!」と思ってすぐに退職を伝えられる方は少ないように思えます。
そこで今回は「仕事を辞めたいけど言えない」状況に陥る主な理由と、理由別の対処法を紹介していきます。
とおるくん
ゆかりちゃん
仕事を辞めたいけど言えない理由&対処法!
仕事を辞めたいけど言えない理由には以下のようなものがあります。
- 人手不足で忙しいから
- 上司に引き止められそうだから
- 家族に止められそうだから
- 退職後のことが決まっていないから
- 単純に上司が怖いから
- 上司や同僚との関係が悪くなりそう
下記でそれぞれの理由&対処法を解説していきますので、自分の状況に該当するものだけでもチェックしてみてください。
人手不足で忙しいから
明らかに人手不足で仕事が上手くまわっていない。そんなタイミングで退職を伝えるのは抵抗がありますよね。「自分が抜けたらさらに仕事が大変になる…」といった理由から退職の意思表示を躊躇してしまう方も多いのではないでしょうか。
特に中小企業などは一人一人の存在が大きく、1人の社員が抜けただけで仕事がてんやわんやになる可能性も低くありません。
【対処法】「人手不足は会社のせい」と考えよう!
人手が不足しているのは会社のせいと考えましょう。そもそも、1人の社員が辞めたくらいで仕事がまわらなくなるくらいカツカツの人数で業務をしている会社の方がおかしいのです。
また、退職を伝えてから実際に退職するまでには時間があり、会社側もその時間を使って人員を確保しようとするはずです。実際に退職を伝えてみたら、ササッと新たな人員が補充され、人手不足で悩んでいた自分が馬鹿らしくなる可能性もありますよ。
「会社の人手不足は自分のせいじゃないし、自分ではどうしようもできない」と考え、勇気を持って退職を伝えましょう。
上司に引き止められそうだから
近年、多くの企業が人手不足といった状況もあり、退職を伝えた際に以下のような言葉で引き止められることも少なくありません。
- 君が辞めると仕事がまわらない
- 辞めるなら損害賠償を請求する!
- 給料を上げるから辞めないで!
上記のように引き止められそうだから退職を伝えられない、または退職を伝えたものの引き止めにあっているという方もいるでしょう。
【対処法】引き止めには応じない!
やや雑な対処法で申し訳ないのですが、とにかく引き止めには応じないのが一番です。「君が辞めると仕事がまわらない!」と言われても、先ほど話したように人手不足は会社のせいですから、情に流されず辞める意思を強く持ちましょう。
また、損害賠償についてはほぼ確実にありません。そもそも正規の手続きを持って辞める人に対して損害賠償が認められることはまずないでしょう。
「給料を上げるから!」「休日を増やすから!」といった甘い言葉も、その時だけの口約束で実行されない恐れがありますので、応じるのはなるべく避けておいた方がいいですよ。
とおるくん
ゆかりちゃん
とおるくん
ゆかりちゃん
家族に止められそうだから
退職の際、大きな壁として立ちはだかるのが家族の存在です。たとえば、妻が専業主婦であれば、「転職したら給料が下がるんじゃ?」「本当に転職先は見つかるの?」といった不安から退職を反対してくることも少なくありません。
【対処法】今の状況を伝えてみよう
仕事のことを家族に話すのは嫌、といった方も多いと思いますが、家族の反対にあわないようにするには今の状況を伝えるのが一番です。
「どうして仕事を辞めたいのか」「今の仕事がどれだけ辛いのか」などを話すことで家族の理解を得られる可能性も高いですよ。
また、既に転職先に目星がついているなら、「転職で給料が上がる」などのメリットを話すのもいいでしょう。退職後のデメリットが少ないと分かれば、家族もそうそう退職に反対しないはずです。
退職後のことが決まっていないから
退職した後も人生は続きます。退職後の転職先や、退職後の身の振り方を考えていないと、どうしても退職を言い出しにくいですよね。
【対処法】先のことを考えておこう
退職前には退職後にどうするか考えておきましょう。「転職する」「フリーランスになる」「専業主婦(or主夫)」になるなど、選択肢はいろいろと存在するはずです。
退職した後にどうするかを決めておけば、退職の意思を示しやすくなるはずですよ。
ゆかりちゃん
とおるくん
単純に上司が怖いから
いかにも体育会系で何かあると怒鳴ったり睨んだりしてくる上司は怖いもの。「退職を伝えたら怒られるんじゃ…」といった気持ちから辞めると言い出せない方も多いでしょう。
【対処法】退職代行サービスを使う
上司が怖くて退職を伝えられないなら、いっそ退職代行サービスを利用してみてはどうでしょうか。退職代行サービスなら自分の代わりに上司へと退職の意思を伝えてくれますから、あなたが上司に怒られる心配はほぼありません。
多くの退職代行サービスが即日対応してくれますから、明日から上司や同僚の顔を見なくて済む、といったケースも多々ありますよ。なお、退職代行サービスの利用は会社からの引き止めがしつこい時にもおすすめです。
とおるくん
上司や同僚との関係が悪くなりそう
退職を伝えてしまうと、急に上司や同僚から冷たい視線を向けられることもあります。「この忙しい中で…」といった感じですね。それが怖くて退職を伝えられない方も多いでしょう。
【対処法】転職先の話は避け、十分な引継ぎをしよう
もし既に転職先の目星がついている場合、退職を伝えた後にその転職先に関する話をするのはやめましょう。周りからすれば転職先の話をされても不快なだけです。
また退職を伝えてしまうと気が抜けがちですが、退職日までは仕事をしっかりこなし引継ぎも丁寧に行いましょう。
引継ぎがきちんとした社員に対しては好印象を抱く方も多いもの。これによって、上司や同僚との関係が悪くなってしまうのを避けられるかもしれません。
ゆかりちゃん
「仕事を辞める」と言い出しやすくするポイント
次は仕事を辞めたいと言い出しやすくするポイントを紹介します。
辞めたい理由を書き出していく
仕事を辞めたいけど決心がつかない方は、辞めたい理由をノートやメモ帳に書き出してみてください。
こうすることで、自分の中の「辞めたい欲」が強まり、その「辞めたい欲」が「退職を伝える恐怖感」を上回った時、行動に移しやすくなると言われています。
ゆかりちゃん
辞めやすい理由を考えておく
会社を辞めたい理由に多いのは「人間関係が悪い」「残業が多い」など、職場・労働条件に関するものですが、これらの理由を正直に伝えるのは抵抗がありますよね。
そこで、会社に伝えて抵抗が無い理由を考えておきましょう。代表的なものとしては以下があります。
- 家族の介護
- 結婚・出産
- 家族の転勤
- キャリアアップのため
- やりたい仕事がある
基本的に家族の介護など、やむを得ない理由は伝えるのに抵抗がなく、また納得してもらいやすいでしょう。また、キャリアアップや、他にやりたい仕事があるなど、現在の職場の悪口にならず、かつ現在の職場では叶えられない理由もおすすめです。
とおるくん
退職を伝えるタイミングを見極める
退職を伝える際はタイミングが大切です。たとえば下記のようなタイミングは退職を伝えるのに適していません。
- 繁忙期で仕事が忙しい
- 上司が忙しそうにしている
- トラブル等で上司がイライラしてる
上司の気がたっているタイミングに退職を伝えようものなら、無駄に怒られたり、必要以上に機嫌が悪くなる可能性が高まってしまうでしょう。
おすすめは上司とゆっくり話す時間がとれる閑散期です。仕事が忙しくないタイミングなら、上司もそうイライラしていないはずですので、退職を伝えやすいですよ。
退職届を書いてしまう
退職を言い出せない人は退職届を書いてしまってはどうでしょうか?
退職届を書いて常にカバンに忍ばせておけば、上司が暇そうにしているタイミングを見つけた時、すぐに退職を言い出すことができます。
また、退職届を完成させると「退職」というゴールが見えてくるもの。退職を伝えるための勢いをつける効果もありますので、ぜひ試してみてください。
不安は意外と的中しない
あなたが退職を言い出せないのは「上司に怒られるかも」「引き止められるかも」「家族に反対されるかも」といった“もしも”のことを考えてしまうためですよね。
しかし、不安の9割は実際に起こらないと言われるほど、不安に対しての的中率は低いのです。
「退職を伝えたらこうなるかも…」という心配も杞憂に終わることがほとんどと考え、自信を持って退職を伝えてみてはどうでしょうか。
とおるくん
転職先を決めてしまう
人間、後戻りできない状況になってしまえば、嫌でも行動するものです。たとえば、彼女に告白するか迷った時に結婚指輪を買ってしまえば、もう後戻りはできないでしょう。後は告白を実行に移すのみです。
では、転職先を決めてしまえばどうでしょうか?転職先だって人手が早く欲しい状況で、そう悠長には待ってくれません。内定を貰って数か月も入社できない状態が続けば内定取り消しになってしまうでしょう。
つまり、転職先を決めてしまえば、すぐに退職を伝えるしかないのです。そうしなければ、せっかくの転職活動が水の泡と化してしまいます。
仕事を辞める前に確認しておきたいこと
最後に仕事を辞める前に確認しておきたいことをいくつか紹介します。
辞めるまで1~2ヶ月ほどかかる
法律的に言えば退職を伝えてから2週間で会社を辞めることができます。ただ、多くの企業は就業規則により退職までの期間を独自に設けています。
就業規則は企業ごとに異なりますが、一般的に期間は1~2ヶ月くらいが多いですね。つまり、多くの企業では実際に会社を辞めるまで1~2ヶ月ほどの期間を要します。
法律で考えるなら就業規則に従う必要は無いとも言いますが、円満退職を目指すなら就業規則には従った方がいいでしょう。仕事を辞めるまで1~2ヶ月はかかると想定し、退職は早めに伝えることをおすすめします。
とおるくん
退職は直属の上司に伝える
初めての退職だと「誰に退職を伝えるか」を迷ってしまうかもしれませんね。
退職を伝えるのは基本的に直属の上司です。人事部などに伝えても退職は叶うと思われますが、マナーとして直属の上司に伝えることになっていますので、他の方に一番に伝えてしまうと上司が機嫌を損ねてしまうかもしれません。
また、上の人が「直属の上司に伝えなかったのは、もしや上司に問題があったからでは?」とあらぬ疑いをかけ、直属の上司の評価が落ちてしまう恐れもあります。
無用なトラブルを避けるためにも、退職の意思は直属の上司へと伝えましょう。なお、退職の相談に関しても初めは先輩や同僚ではなく直属の上司がおすすめです。
ゆかりちゃん
仕事を辞めたいと言えない理由へ対処しよう!
今回は仕事を辞めたいと言えない理由や、理由別の対処法、また退職を伝えやすくするポイントなどを紹介しました。いかがでしたか?
「今は仕事が忙しそうだから」「家族に反対されそうだから」などの理由から退職を先延ばしにしていては、いつまでたっても仕事を辞められませんよ。
今回紹介した理由別の対処法を実践することで、きっと「仕事を辞めます」と伝えやすくなるはずですので、ぜひ試してみてくださいね。
ゆかりちゃん