サービス残業にハラスメント問題、人間関係に減給などなど。仕事をしていれば悩みは耐えませんよね。中には自分ひとりではどうしようも無い問題を抱え困っている方もいるでしょう。
今回はそんな方のために労働問題を無料で電話相談できる窓口を集めてみました。電話だけでなく、メールなど気軽な方法で相談できる窓口も多くなっていますので、労働問題でお悩みの方はチェックしてみてくださいね。
今日はもうダメかも…
仕事に行きたくない…。行かなきゃいけないのは分かっていても「心」と「身体」がついていかない…。そんな時は会社に嘘をついてでも休みをとるべきだと思います。
上司や周りの人間はあなたの休みを快く思わないかもしれませんが、あなたの状態はあなた自身が一番わかっているはずです。精神を削られ過ぎて立ち直れなくなる前に対処しましょう。
もうどうしても会社に行くのが嫌なら退職を検討するべきでしょう。もしも自分の口から言えないのであれば「退職代行サービス」を利用してください。あなたの強い味方になってくれるでしょう。
目次
【無料】労働問題を電話で相談できる窓口!
さっそく労働問題を無料で電話相談できる窓口を見ていきましょう。
総合労働相談コーナー
- あらゆる分野の労働問題
パワハラ
いじめ
減給
解雇など
- 電話
(平日9時~17時※一部例外あり) - 面談
「総合労働相談コーナー」は厚生労働省が設置したもので、全国に380か所ほどあります。利用はもちろん無料ですし、電話相談だけでなく、専門の相談員による面談にも対応しています。しかも、予約は不要です。
名前の通り、相談できる内容はハラスメントから減給、解雇など、あらゆる労働問題となっていますので、「〇〇で相談していいのかな…」と悩む前に電話をしてみるくらいの感覚で平気でしょう。
なお、労働基準法に違反する疑いのある相談については、行政指導などの権限を持った部署へ取り次がれることも。
電話番号は総合労働コーナーの場所によって異なりますので、まずはホームページで近くの相談コーナーを探してみてください。なお、ホームページには女性相談員の有無も掲載されていますよ。
労働基準監督署
- 労働基準法に違反するもの
- 電話
(平日8時30分~17時15分) - 面談
総合労働相談コーナーと同じく厚生労働省の施設である「労働基準監督署」。こちらに労働の相談を持ち掛けることも可能です。
ただ、労働基準監督署については労働基準法に違反する疑いのある相談を受け付けている施設ですので、定義がやや曖昧なハラスメント行為や人間関係のこじれなどについては受け付けてくれない恐れもあります。
不当な解雇やサービス残業など、明らかに労働基準法に違反していそうな悩みを持つ場合に利用してみてください。
こちらもホームページで近くの施設の電話番号や住所を調べることができます。
労働条件相談ほっとライン
- 労働基準関係法令に関する問題
違法な時間外労働
過度な労働による健康障害
サービス残業など
- 電話
(平日17時~22時)
(土日9時~21時)
「労働条件相談ほっとライン」は労働基準法に違反する時間外労働などの相談を受け付ける電話窓口です。相談により専門知識を持った相談員が、裁判例の説明や、各関係機関の紹介などを行ってくれます。
日本語はもちろんのこと「英語」「中国語」「ポルトガル語」「スペイン語」「タガログ語」「ベトナム語」「ミャンマー語」「ネパール語」など全部で8言語に対応しているのも特徴。
言語によって電話番号や開設している曜日は異なりますので、まずはホームページを確認してみてください。
なお、労働条件相談ほっとラインについては労働者だけでなく、使用者の方も利用できますし、相談は匿名で大丈夫です。
みんなの人権110番
- 人権に関する問題
パワハラ
モラハラ
差別
虐待など
- 電話
(平日8時30分~17時15分) - 面談
(受付時間は事務所により異なる)
インターネット
(24時間受付)
「みんなの人権110番」は名前からも分かるように、人権に関する問題に対応する窓口です。職場で発生するものとしてはパワハラやモラハラなどですね。
電話の場合、かけた時点で近くの法務局・地方法務局へと繋がるようになっています。そこで法務局職員や人権擁護委員が相談に乗ってくれます。もちろん秘密は厳守されますので、気軽に利用できますよ。
また、電話や対面だけでなく、インターネットで相談することも可能です。相談フォームに相談内容や名前、年齢などを記載して送信する形で、回答までにやや時間はかかりますが、平日のお昼に電話が出来ない方などは利用してみるといいでしょう。
とおるくん
ゆかりちゃん
法テラス
- 法的なトラブル
パワハラ
解雇
退職引き止めなど
- 電話
(平日9時~21時)
(土曜9時~17時) - メール
(24時間受付) - 面談
(受付時間は事務所により異なる)
「法テラス」は国が設立した法的トラブル解決の総合案内所です。労働問題のうち、パワハラや突然の解雇、退職の引き止めなどを相談可能です。
仕事中の怪我に対して会社が労災保険の手続きをしないなど、一人で対処するのが難しい問題にも対応しており、相談することで問題解決に必要な法制度や手続き、適切な相談窓口などを案内してくれます。
また、法テラスは労働問題に限らず「借金」「消費者被害」「相続」「夫婦や男女の問題」「保険」「年金」「交通事故」など非常に多くの悩みに対応しています。
労働問題だけに対応する窓口ではありませんので、仕事関係だけでなく、プライベートでも困ったことがあれば利用してみるといいでしょう。
日本労働組合総連合会
- 労働に関する様々な相談
セクハラ
パワハラ
マタハラ
不当解雇
賃金未払い
長時間残業など
- 電話
(地域により受付時間は異なる) - メール
(24時間受付)
「日本労働組合総連合会」はセクハラやパワハラをはじめ、様々な労働に関する悩みに対応した窓口です。全国どこからでも利用でき、電話をかけると地域の連合に繋がる仕組みとなっています。
NPO法人労働組合作ろう!入ろう!相談センター
- 労働問題全般
パワハラ
セクハラ
サービス残業
賃金問題
解雇
有給休暇
社会保険など
- 電話
(平日9時~17時) - メール
(24時間受付) - 面談
(平日9時~17時)
「NPO法人労働組合作ろう!入ろう!相談センター」も労働問題全般を相談できる窓口です。「労働組合作ろう!入ろう!」の名前からも分かるように、職場の仲間と労働組合を作り、加入し、解決していくというスタンスでの悩み相談となります。
また、会社に労働組合が無い場合は立ち上げ方についての相談にも乗ってくれます。あくまでも労働組合を前提とした解決方法を提示する相談窓口ですので、まずは自分の会社に労働組合があるか、また労働組合を作る気はあるかを考えてから相談するといいでしょう。
とおるくん
ゆかりちゃん
労働問題弁護士ナビ
- 法律違反の労働問題
パワハラ
セクハラ
未払いの残業代
不当解雇
内定取消など
- 電話
(事務所ごとに受付時間は異なる) - メール
(24時間受付)
「労働問題弁護士ナビ」は労働に関する相談に強い弁護士をまとめたポータルサイトです。ここからは抱えている問題に強い弁護士を探し、電話やメールで相談することもできます。
支払われていない残業代を取り戻したい、損害賠償を請求したいといった場合は利用するのもいいでしょう。
ただ、弁護士への相談となれば基本的にお金がかかります。初回の面談は無料となっている事務所が多いものの、成功報酬などは請求されますので、そのあたりを把握したうえで利用してください。
一般社団法人日本人材派遣協会
- 派遣労働に関するトラブルなど
- 電話
(平日9時30分~19時)
あなたが派遣で働いているなら、「一般社団法人日本人材派遣協会」の相談センターを利用するのもいいでしょう。こちらでは労働者派遣事業アドバイザーが問題解決に向けてのアドバイスなどを行ってくれます。
また、受付時間は12時~19時となりますが、キャリアカウンセリング窓口も設置されており、キャリアカウンセリング資格を持った専門家による、派遣社員のキャリアプランなどの相談にも対応しています。
とおるくん
ゆかりちゃん
こころの耳
- メンタルヘルスの不調
長時間労働による健康障害
人間関係の悩みなど
- 電話
(月火17時~22時)
(土日10時~16時) - メール
(24時間受付)
「こころの耳」は人間関係の悩みなどでメンタルが不調の時に利用できる相談窓口です。他の窓口と違い、いかに労働問題を解決するかではなく、悩みを聞いてもらい心を落ち着かせるといった面が強い窓口ですね。
ただ、精神の不調は放置しておくとうつ病などに繋がる恐れもありますので、こういった窓口で悩みを聞いてもらうことは非常に重要。
ホームページにはストレスを軽減するためのノウハウや、ストレスのセルフチェックに関するコンテンツなどが掲載されています。まずはホームページでストレスのセルフチェックだけでもしてみるといいかもしれません。
よりそいホットライン
- 暮らしの中の悩み
- 電話
(24時間受付)
「よりそいホットライン」は24時間、いつでも電話相談可能な珍しい相談窓口です。残念ながら労働問題専門では無いものの、相談内容の中には「自殺を考えるほど思い悩んでいる方」といった項目があります。あまりの職場環境の酷さに命を絶つと言った考えが少しでも浮かんだのであれば、すぐに相談してみてください。
なお、日本語だけでなく「英語」「中国語」「韓国・朝鮮語」「タイ語」「タガログ語」「スペイン語」「ポルトガル語」「ベトナム語」「ネパール語」と非常に多くの外国語相談にも対応しています。
労働問題は身近な人に相談するのもあり!
ここまでで電話相談可能な窓口をいくつか紹介してきましたが、もちろん身近な人に労働問題を相談するのもありでしょう。たとえば、以下のような人たちのことです。
- 家族
- 友達
- 同僚
- 先輩
- 上司
職場の人間関係で悩んでいる際などは、上司に相談することで問題が解決することもあります。また、特定の相手からパワハラやモラハラを受けている時、同僚や先輩を味方につけ、解決に向かうことも可能でしょう。
ただ、上記の人たちは基本的に労働問題に関する素人ですので、法的な解決策などを望む場合にはおすすめできません。加えて、職場の人に相談したことがバレてしまい、ハラスメント行為などがエスカレートするリスクもあるのを覚えておきましょう。
もし身近な人に相談するのであれば、周りに口外しない、本当に信用できる相手にしておいてください。
とおるくん
ゆかりちゃん
相談で労働問題が解決しない場合は転職も考えよう
こうして集めてみると、たくさんの電話相談窓口があると分かりますね。窓口によって受け付けている相談内容が異なりますので、自分の相談したい悩みに合わせて使い分けてみてください。
なお、残念ながら窓口に相談すれば絶対に問題が解決するわけではありません。時には証拠不足などの理由から取り合ってもらえない可能性もあります。
もし窓口を頼っても問題が解決しないのであれば、転職によって職場を変えてしまった方が健康的かもしれません。問題がある職場で働き続けてもストレスがたまるばかりですからね。
なお、労働問題を抱えるようなブラック企業は退職を認めてくれないことも多いものです。そういった時は退職代行サービスにお願いしてみましょう。退職代行サービスを利用すれば即日の退職が叶うこともあるんですよ。
とおるくん