ほとんどの企業に存在すると言っても過言ではない営業職。それだけに営業職として働く人は非常に多いわけですが、営業職は誰にでもできる簡単な仕事ではありません。
向き不向きがはっきりと出る仕事で、向いていない方だとなかなか営業成績を上げられず、いつまでもノルマ達成が叶わないことも・・・。
そこで今回は営業職に向いてない人と向いてる人の特徴を紹介しましょう。自分が営業職に向いているか向いていないかチェックしてみてくださいね。
今日はもうダメかも…
仕事に行きたくない…。行かなきゃいけないのは分かっていても「心」と「身体」がついていかない…。そんな時は会社に嘘をついてでも休みをとるべきだと思います。
上司や周りの人間はあなたの休みを快く思わないかもしれませんが、あなたの状態はあなた自身が一番わかっているはずです。精神を削られ過ぎて立ち直れなくなる前に対処しましょう。
もうどうしても会社に行くのが嫌なら退職を検討するべきでしょう。もしも自分の口から言えないのであれば「退職代行サービス」を利用してください。あなたの強い味方になってくれるでしょう。
目次
営業職は向き不向きが分かれる仕事!
どんな仕事にも向き不向きはあるものですが、営業職はその中でも特に向き不向きがスパッと分かれる仕事かもしれません。
たとえば、転職や就職で有名な「マイナビ」が営業職の人に対して「営業職は辛いですか?それとも楽しいですか?」とアンケートした結果、以下のような回答が出ました。
- 辛い:51.9%
- 楽しい:48.1%
上記のように「辛い」「楽しい」と感じる方の割合はほぼ半々。「辛い=向いてない」「楽しい=向いてる」とは限りませんが、やはり人間、向いてる仕事は楽しく、向いてない仕事は辛いと感じることが多いはずです。
下記では「辛い」「楽しい」と回答した方々、それぞれの意見も見てみましょう。
こう考える人は営業に不向きかも
上記のアンケートで「営業職が辛い」と回答した方は、その理由を以下のように回答しています。
- ノルマ(営業目標)がしんどい
- 売上にこだわるとこが辛い
- コミュニケーションが苦手で辛い
営業職に辛さを感じている人は、厳しいノルマや売り上げ至上の考え方、取引相手とのコミュニケーションなどにしんどさを覚えているようです。
上記のような意見に賛同できる方は営業職に向いてないかもしれませんね。ぜひ、後に紹介する「営業に向いてない人の特徴」をチェックしてみてほしいところです。
こう考える人は営業に向いてるかも
アンケートで「営業職が楽しい」と回答した方は、以下のような理由を述べています。
- 頑張った分だけ対価がある
- 人との関わりが楽しい
- いろんな人との会話が勉強になる
営業職に楽しさを感じている人は、成果に対して報酬がアップするところや、人との関わりに嬉しさを覚えているようですね。
上記の意見に賛同できる方なら営業職に向いてるかもしれませんよ。ぜひ、後に紹介する「営業に向いてる人の特徴」もチェックしてみてほしいところです。
とおるくん
ゆかりちゃん
営業に向いてない人の特徴とは
まずは営業に向いてない人の特徴から解説していきましょう。
- 清潔感がない
- コミュニケーションが苦手
- 空気が読めない
- 時間や約束にルーズ
- 上昇志向が無い
- メンタルが弱すぎる
- プライドが高すぎる
- 自信がない
- 指示待ち人間
- 正直すぎる
- 人のせいにする癖がある
それぞれの詳しい内容は下記で掘り下げていきます。
清潔感がない
営業マンの第一印象の9割は見た目で決まると言います。つまり、いくら会話が上手でも見た目に清潔感が無くては、取引相手との距離はなかなか縮まりません。特に下記のような方は清潔感が無いとみられがちですね。
- 髪が長すぎる・フケがある
- 眉を整えず放置しっぱなし
- ヒゲを伸ばしている
- 額や頬、鼻がテカテカしている
- 爪が伸びすぎている
- スーツにシワがある
- シャツの首まわりが汚れている
- 靴が手入れされておらずボロボロ
- 体臭が強い
長髪やヒゲはおしゃれという見方も出来ますが、ビジネスにおいては清潔感が無いとみられ、相手に不快感を与えてしまう恐れがあります。
そもそも営業においておしゃれを追及する意味はなく、大切なのは相手に悪印象を抱かせないことです。自分のことを第一に考え、おしゃれを追及してしまう方は営業にあまり向きませんね。
とはいえ、身だしなみは意識すれば簡単に改善できますので、ぜひ上記の特徴などを参考にして清潔感を整えてみてください。
コミュニケーションが苦手
営業の仕事は商品やサービスの魅力を説明したり、取引相手の悩みを解決できる提案をしたり、自分を気に入ってもらうために楽しいトークで場を盛り上げたり。といったことですね。
つまり、取引相手とのコミュニケーションは必要不可欠なわけで、他人との会話が苦手という方には向きません。特に会話が本当に苦手で、誰かと話すこと自体がストレスになるタイプは営業職を続けていても辛いだけでしょう。
なお、自分ではコミュニケーションが得意と思っていても、実は一方的に自分の話をしているだけで、相手は迷惑がっているパターンもありますので気を付けてください。
ゆかりちゃん
空気が読めない
上記の「コミュニケ―ションが苦手」に通じるものがありますが、空気が読めない人も営業には向きません。少し古い言葉を使うなら「KY(空気読めない)」というやつです。
空気が読めない方の多くは自覚が無いといいますが、あなたの発言で場が「シーン」となったり、「君は空気が読めない」と言われることが多いのなら、あなたは空気が読めない人間で営業には向かないかもしれません。
時間や約束にルーズ
営業では取引相手からの信頼を獲得しなくてはなりません。そのため、取引の時間を守れなかったり頻繁に約束を破るような方は営業に向いていません。
営業の仕事を続けていれば取引相手から大小さまざまな約束やお願いをされます。こちらからすれば些細な約束で破っても支障ないように思えたとしても、相手からすれば大きな約束で「〇〇の約束を破るなんて!あの営業マンは信頼できない!」となる可能性があるわけですから、営業マンは約束事にマメで無くてはなりません。
とおるくん
上昇志向が無い
営業の種類にもよりますが、一般的な営業職は実力次第でどんどん昇給・昇進できるシステムになっていることが多いです。よく「営業職は実力主義」と言われますからね。
すなわち様々な工夫で上を目指せる上昇志向がある方には最適な仕事です。一方、上昇志向が強くない人だと、いつまでも昇給も昇進もできず、ノルマ達成すら難しいかもしれません。
メンタルが弱すぎる
営業職には多くのストレス要因が存在します。
- 取引相手から無茶を言われる
- ノルマ未達成で上司に怒られる
- 飛び込み営業を何度も断られる
- 初対面の人と仲良くなる必要がある
- 取引相手に合わせて夜遅くまで働く
などなど。こういったストレスに耐えられるメンタルが必要になってくると思われますので、メンタルが弱い方にはあまりおすすめできません。
メンタルが弱い方だと過度なストレスから食欲不振や睡眠障害といった体調不良に陥るのみならず、精神的な病気になってしまう可能性も・・・。
人との会話自体がストレスになるタイプの人などは十分に気をつけましょう。
プライドが高すぎる
自分に対してのプライドが高すぎる人は営業に向かないとよく言いますね。たとえば、「自分は有名大学を出ているから偉い!」と考え常に上から目線で話すような人に、取引相手との円満な関係が築けるようには思えません。
また、営業では相手に頭を下げてお願いすることも多いわけですが、プライドの高すぎる人だとプライドが邪魔をしてお願いが出来ない可能性もあるでしょう。
とおるくん
自信がない
自信が無いものを相手に売り込む、といった行為は難易度が高いものです。たとえば、「1本1万円」という情報だけ与えられ「この包丁を売り込んでください」と言われても、商品に自信を持つことができず、取引相手への説明もしどろもどろになってしまうと思います。
しかし「実はプロも愛用する切れ味」「研がなくても10年以上使える」といった情報が付与されれば、商品に自信を持つことができ、取引相手にも自信を持って売り込むことができますよね。
このように、商品を良いところを研究し、商品に対して自信を持てるタイプの人は営業に向きますが、一方で商品の研究が苦手で自社の商品に自信が持てない人は営業に向きません。
また、営業は自信を売り込む仕事でもあります。自分に自信が持てず、自分を売り込めない人にも営業は向かないでしょう。
指示待ち人間
営業という仕事は指示待ちであってはいけません。営業では取引相手の悩みをどう解決に導くか分析し、取引相手が求める商品・サービスをおすすめしたり、納品した商品の使用状況をヒアリングして、不測の事態に備えた予防策を事前に提案したりと、常に先読みが必要なのです。
つまり、指示を待ってしまうタイプの人に営業は向きません。逆に、常に「取引相手に喜んでもらうにはどうすれば?」「取引数を増やすにはどんな提案をすれば?」と考え、積極的に行動できるタイプは営業向けと言えるでしょう。
正直すぎる
正直なのはいいことです。が、営業においてそれはマイナス要因になる可能性があります。
たとえば、値段は安いものの含有する栄養素はあまり多くないサプリメントを売り出すとします。この時、正直に「このサプリは安いけど効果は薄いんです」と売り出す人は営業に向きません。「このサプリは安価なうえに副作用の心配が少ないんです!」と売り出せる人は営業向けでしょう。
ようは取引相手に不安を与えてしまう要素を、いかに印象を変えて話すかが重要になってくるのです。もちろん嘘をつくのはよくありませんが、営業には物事の伝わり方を上手にコントロールする能力が求められます。
人のせいにする癖がある
営業が上手くいかない時に「商品が悪いから」「取引相手の性格が悪いから」など、誰か(または何か)のせいにしてしまうタイプは営業職に向きません。
確かに営業が上手くいかないのを誰かのせいにするのは簡単ですが、それでは何も改善しません。
優秀な営業マンは「営業が上手くいかないのは自分の売り出し方に問題があるのでは?」と考え、自分の行動や発言を改善していきます。
とおるくん
ゆかりちゃん
向いてない人が営業を続けるデメリット
営業に向いてない人が営業を続けるのは無理、とは言いませんが、無理に続けるのは以下のようなデメリットを感じやすいでしょう。
- ノルマを達成できない
- 営業成績がいつまでも上がらない
- 強いストレスを感じ続ける
やはり営業が向いてない人だとノルマを達成できず、上司に怒られたり、いつまでも営業成績が上がらず昇給・昇進できないことが多いようです。
加えて頻繁なコミュニケーション等でストレスもためこみがち。このようなことを考えると、向いてないと思えば早めに退職を検討した方がいいのかもしれません。
とおるくん
ゆかりちゃん
営業に向いてる人の特徴とは
ここからは営業に向いてる人の特徴を紹介します。
- コミュニケーション能力が高い
- 実力主義が好き
- チャレンジ精神がある
- コツコツ努力ができる
- それなりに体力がある
- アルコールに強い
詳しい内容は下記で掘り下げていきますよ。
コミュニケーション能力が高い
コミュニケーション能力が高く人と話すのが好きな人は営業職向きと言えるでしょう。
営業では初対面の人と仲良くしなければならない状況も多いですからね。人と接するのが好き、という特徴は大きなメリットになるはずです。
ゆかりちゃん
実力主義が好き
営業の世界は実力主義で、給料も歩合制になっていることが多いです。歩合制とは「契約1件に対して〇万円」のように、成績が良い人ほど給料が高くなるシステムですね。
こういった実力主義の世界が好きな人に営業職は最適でしょう。若いうちから大金を掴みたい、という方にもおすすめです。ただ、実力次第で全くもって給料が上がらない可能性があることも留意しておきましょう。
チャレンジ精神がある
チャレンジ精神があり、取引相手へのプロモーションなどを積極的に行える人は営業に向いています。
営業は取引相手によって戦略を変える必要があるため、常に新たなチャレンジが必要なのです。たとえスムーズに契約がとれたとしても、同じ方法で他の方から契約がとれるとは限りませんからね。
とおるくん
コツコツ努力ができる
自社商品・サービスの研究をしたり、取引相手の要望や悩みを聞きだしたり、商品をアピールする提案書を作成したり、取引数を増やすにはどうするか考えたり・・・1つずつコツコツと努力できる人にも営業は向いています。
営業は取引相手によって答えが違い、何が正解で何が不正解か分からない仕事ですから、「誰かに答えを聞いて即解決」と上手くはいきません。
どうしても取引相手や状況に合わせた、コツコツとした努力が必要になってくるでしょう。
それなりに体力がある
外回りの営業は1日に何件もの企業や個人宅を訪問します。「常にダッシュ」なんてことはありませんが、ルートによってはかなりの量を歩くことになります。特に夏場は炎天下を歩くわけで、体力をごっそりと持っていかれます。
もちろんスポーツ選手のような極端な体力は求めませんが、ある程度の体力を持つのが理想ですね。
ゆかりちゃん
アルコールに強い
必須条件ではないものの、営業は取引相手や上司との飲みも少なくないため、アルコールに強いに越したことはありません。お酒を飲んでも酔いにくい人は何かと有利でしょう。
とおるくん
営業に向いてない人は辞めるのもあり!
営業に向いてない人・向いてる人の特徴はいかがでしたか?
これを読んでいるあなたが営業職に就いていて、向いてない人の特徴に多く当てはまるなら、いっそ仕事を辞めてしまい、より自分にあった仕事へと転職するのも手でしょう。
本文でも話したように向かない仕事を無理に続けるのはデメリットが多く、非常に辛いものですからね。営業が辛いと思う人は退職も選択肢のひとつに加えてみてください。
とおるくん
ゆかりちゃん