病院やドラッグストア、調剤薬局に学校などなど。様々な場所で活躍する薬剤師ですが、近年は人手不足などの事情もありブラックな職場が増えていると言いますね。
そこで今回は薬剤師は本当にブラックなのか、またどんな部分がブラックなのかを紹介していきたいと思います。薬剤師として働く方はもちろん、これから薬剤師になろうかと考えている方も参考にしてみてくださいね。
今日はもうダメかも…
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上司や周りの人間はあなたの休みを快く思わないかもしれませんが、あなたの状態はあなた自身が一番わかっているはずです。精神を削られ過ぎて立ち直れなくなる前に対処しましょう。
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目次
薬剤師の仕事ってブラックなの?
薬剤師の職場といってもドラッグストアや病院、調剤薬局に学校など様々ですし、同じドラッグストアでも規模や社風などがあるため、「薬剤師=ブラック」とは一概に言えません。
ただ、薬剤師が人手不足にあるのは確かですし(これは後で詳しく説明します)、薬剤師として働く方の「辞めたい!」「仕事が辛すぎる!」といった意見が多く見られるのも事実です。
とおるくん
ゆかりちゃん
薬剤師の仕事はここがブラック!辞めたい人も多い
ここからは薬剤師の仕事のブラックな部分を見ていきましょう。ただ、先ほど話したように薬剤師の職場もピンキリ。下記の特徴が全ての職場に当てはまるとは限らないことを覚えておいてくださいね。
圧倒的な人手不足による忙しさ!
薬剤師と言えば人手不足で有名ですね。たとえば、厚生労働省の発表した「平成18年度と25年度の求人倍率」によれば、平成25年度の「医師・歯科医師・獣医・薬剤師」の求人倍率は10.05倍でした。
仕事を探す人に対して、何件の求人があるかを示したもの。たとえば求人倍率が10倍であれば、仕事を探す1人の人に対して10件もの求人があることになります。つまり、求人倍率が高い=多くの労働者が求められている、ということです。
同年度の全体求人倍率が1.37倍といえば、薬剤師(医師なども含みますが)の求人倍率がいかに高いか分かってもらえるでしょう。
求人倍率が高いということは、それだけ多くの企業が薬剤師を求めているということ。もっと言えば、多くの企業が薬剤師の不足から求人を出していると考えられます。
実際、薬剤師の不足で悩むドラッグストアや薬局などは少なくありません。特にドラッグストアは少子高齢化の影響で需要が高まっていることもあり、店舗数は増加の傾向にあるのです。
例として「ツルハホールディングス」は2017年の段階で1,755店舗だったのが、2018年で1,931店舗に増加。また「マツモトキヨシホールディングス」も2017年の1,555店舗から、2018年には1,604店舗と数を増やしています。
「国家資格で安定性があり収入も高め」といったメリットから薬剤師を目指す人も多く、薬剤師の数自体は増えているようですが、需要に対して供給が追い付かず、結果として人手不足は解消されないようですね。
そして、どんな職場も人手が不足すれば一人あたりの負担が増え、仕事内容はブラック化するもの。そのため、仕事内容の過酷さを訴える薬剤師の方が減らないのでしょう。
とおるくん
ゆかりちゃん
人手不足で新人は放置されがち
上記で紹介したように薬剤師の現場は人手が不足しがち。その影響は新人に降り注ぐこともあります。
新人が薬の位置を覚えきれず先輩に尋ねても「今は忙しいから!」と相手にしてもらえず。書類の書き方で分からない部分を訪ねても、やはり忙しいと放置されてしまう。
つまり「人手不足」→「仕事が忙しい」→「新人の相手をする暇がない」→「新人が育たず仕事の忙しさが解消されない」といった良くない流れになっているわけですね。これでは新人薬剤師が仕事を辞めたいと考えてしまうのも仕方ありません。
のしかかる仕事のプレッシャー
薬剤師の扱う薬は実に様々。中には強力な効果を持つものもあり、多少のミスが患者さんの生死を分ける可能性もゼロではありません。
そんなプレッシャーに耐え切れず仕事を辞めてしまう方もちらほら。常に気が抜けない仕事だからこそ、就業中の疲労がとてつもない、といった意見もありますね。
とおるくん
ゆかりちゃん
薬剤師の仕事か疑う業務も多い
ドラッグストアに勤める薬剤師はレジ打ちや品出しなどもしなくてはなりません。薬剤師だから薬に関する仕事だけを、なんて特別な待遇ではないのです。
国家資格まで取得して仕事に就いたのに、アルバイト・パートと同じレジ打ちや品出しを強要されるのはやや抵抗があるかもしれませんね。プライドが高い方だと、そんな状況に耐え切れず仕事を辞めてしまうと言います。
なお、薬剤師の半分以上はドラッグストアや薬局に勤めているそうです。「絶対にレジ打ちや品出しなんて嫌!」という方にドラッグストア勤務はおすすめしませんが、その場合は就職先が限られてくることは把握しておきましょう。
病院では扱いがぞんざい
薬剤師は病院での地位が低く、ぞんざいに扱われがちとも言われますね。もちろん病院によって扱いは異なりますが、酷いところだと看護師に顎で使われることもあるそうです。
また、勉強会でも薬剤師の発言は受け入れてもらえなかったり、そもそも発言できる雰囲気でなかったり…。
そんな扱いだけに医師や看護師とのコミュニケーションも大変で、そのストレスから精神的にまいってしまう方もいるとか。
ゆかりちゃん
接客に苦労することも
製薬会社の研究職など、開発がメインの場合は別ですが、ドラッグストアや薬局では調剤だけでなく接客もしなくてはなりません。
日本は治安の良い国ですし、ほとんどの方は優しく接してくれますが、中には何が気にくわないのか急に怒鳴ってきたり、商品を投げつけてきたりといった乱暴な方もいます。
特に最近は理不尽なイチャモンをつけてくるクレーマーが多いとか…。
とおるくん
覚えることが多すぎる
厚生労働省の情報によると、医療機関等で保険診療に用いられる医療用医薬品は約1万6千品目ほどあるようです。また、当然ながら日々の研究によって医薬品は新しいものが登場してきますね。
そういった医薬品に関する知識を蓄えるのも一苦労で、特にブラックな現場で残業や休日出勤が多いと、本当にプライベートな時間がとれません。
必死に勉強をして国家資格を取得した後も勉強勉強。これに嫌気がさして「辞めたい!」と嘆く方もいるようです。
大手ドラッグストアは転勤が多い
大手のドラッグストアは基本的にチェーン店を全国展開しており、薬剤師も転勤を免れません。下手をすれば何度も何度も転勤で引っ越さなくてはならないケースもあります。
本当に極端な例だと1年に3回、4回と転勤を命じられることもあるとか…。独身ならまだしも、家族持ちにとっては非常に辛い命令ですね。
こういった事情もあってか、大手ドラッグストアの方が離職率は高いと言います。
とおるくん
ゆかりちゃん
とおるくん
ゆかりちゃん
ブラックな職場は辞めてしまうのもあり!
今回は薬剤師の職場のブラックな部分についてお話ししましたが、これはあくまでも一例であって全てのドラッグストアや薬局に当てはまるわけではありません。中には人手を十分に用意した、ホワイトなドラッグストアや薬局も存在します。
もし薬剤師として働いていて、今の職場がブラックだと思うのなら、いっそ辞めてしまい他のドラッグストアや薬局に転職するのもありではないでしょうか。転職によって働きやすい職場に移れることも多いんですよ。もちろん、薬剤師を辞めて別の仕事にチャレンジするも良しです。
ただ、今の職場を辞めたい一心だけで焦って転職活動をすると失敗しがち。下手をすればブラック企業からブラック企業に移っただけの結果になってしまいますので、転職支援サービスなども上手に活用しつつ、じっくりと転職活動を進めましょうね、
ゆかりちゃん