長く働いていれば一度は「仕事を辞めたい」と考えたことがあるのでは?
そんな時にどうしても頭をよぎってしまうのが「仕事を辞めるなんて甘えなんじゃ…?」といったことですよね。特に日本人は真面目で自分へストイックになりがちですから、「甘えと思われるのは嫌だから辞めない!」と考えてしまう方も少なくないでしょう。
しかし、大半のケースにおいて退職は甘えになりませんし、仕事の引継ぎ等をしっかり行えば周りだって甘えで辞めたなんて考えませんよ。
今回は「仕事を辞めたい!」が甘えと判断されやすいケースや、甘えじゃないケース、さらには甘えではないものの辞める前に少し考えた方がいいケースを紹介していきます。
今日はもうダメかも…
仕事に行きたくない…。行かなきゃいけないのは分かっていても「心」と「身体」がついていかない…。そんな時は会社に嘘をついてでも休みをとるべきだと思います。
上司や周りの人間はあなたの休みを快く思わないかもしれませんが、あなたの状態はあなた自身が一番わかっているはずです。精神を削られ過ぎて立ち直れなくなる前に対処しましょう。
もうどうしても会社に行くのが嫌なら退職を検討するべきでしょう。もしも自分の口から言えないのであれば「退職代行サービス」を利用してください。あなたの強い味方になってくれるでしょう。
目次
「仕事を辞めたい」が甘えと判断されやすいケース
まずは退職が甘えと判断されやすいケースを紹介します。下記の理由から退職を検討している方は、少し思いとどまった方がいいかもしれませんよ。
- 朝起きるのが辛いから辞めたい
- 一時的なモチベーションダウン
- もっとゲームをしていたい
- 仕事の責任から逃げ出したい
詳しい内容は下記で掘り下げていきましょう。
朝起きるのが辛いから辞めたい
単純に朝起きるのが辛いといった理由で仕事を辞めてしまうのは甘えとみなされやすいですね。
もちろん、起きられない理由が仕事のストレス等であるなら甘えとみなされないこともありますが、特に仕事に対して不満はなく、とにかく寝起きがしんどいだけで辞めてしまうのは問題でしょう。
そもそも、多くの仕事は朝早くに起きて出社しなくてはなりませんから、よしんば退職したとしても、仕事の時間が自由なフリーランスや夜勤の仕事にでも就かない限りは同じ未来が待っているだけ。
起きるのが辛いという方は「早めに寝る」「寝る前のスマホは避ける」などの対策を取り入れてみましょう。
とおるくん
一時的なモチベーションダウン
いくら大好きな仕事であっても常に高いモチベーションを維持するのは辛いもので、時にはモチベーションダウンから仕事が思うように進まないこともあるでしょう。
そんなモチベーションダウンが数か月、数年と続くようであれば、「仕事が合わない」「ストレスを溜め込み過ぎ」といった理由が考えられるため、仕事を辞めるのもありかもしれません。
しかし、モチベーションのダウンは一時的なケースも多いもの。モチベーションが下がってもすぐには辞めようとせず、少し様子を見ることをおすすめします。定期的に仕事への意欲が下がる方ならなおさらです。
もっとゲームをしていたい
最近はオンラインに繋いで長く遊べるゲームも増えているため、仕事が終わってから寝るまでの時間ではプレイ時間が足りないと感じることもありますよね。
しかし、ゲームをやりたいという理由で仕事を辞めてしまうのは、ほぼ確実に甘えと見られますし、将来のことを考えると非常に危険ですので止めておきましょう。
「仕事を辞めてゲームに集中してプロゲーマーになる!」という理由があるなら絶対にダメとは言いませんが、プロゲーマーの多くは歳をとるにつれて活躍できなくなると言いますし、日本においてプロゲーマーは狭き門ですのでおすすめはしません。
仕事の責任から逃げ出したい
大きなプロジェクトを任せられた時、その責任から逃げ出したいと考えてしまうのも仕方ないでしょう。しかし、責任から逃げるように仕事を辞めるのは上司や同僚から「考えが甘い」と思われる可能性が高く、また「プレッシャーから逃げる癖」がついてしまいます。
正社員として働くなら一定の責任が付きまとうのは仕方ありません。過度なプレッシャーから精神がズタズタといった場合は別ですが、これから働く中で責任のある立場に昇進する可能性もありますし、早いうちから逃げる癖は付けない方がいいですよ。
ゆかりちゃん
甘えじゃないけど辞めない方がいいかもしれないケース
ここからは「甘え!」とは言わないものの、仕事を辞めてしまうのもどうかと思われるケースについて紹介していきます。
- 親の介護で辞めたい
- 結婚を機に辞めたい
- 漫画家やイラストレーターになりたい
- 自分探しをしたいと考えている
具体的な内容は下記で掘り下げていきましょう。
親の介護で辞めたい
仕事をしながら親の介護というのは辛いもので、周りに助けを求められる親族等がいないと「仕事を辞めて介護に専念しよう」といった考えが浮かびがちです。
ある程度の貯金があり、親の年金も使えるなら仕事を離れても大丈夫と思うかもしれませんが、介護の末に親が亡くなれば年金も消えるわけですし、貯金だってそう長くは持たないでしょう。
しかし、数年のブランクを得てからの再就職は難しいものですし、仕事に関するスキル・知識も衰えてしまいます。
近年は介護に対して理解のある企業も増えており、時短勤務や休職などを利用できることもありますから、仕事を辞めるのではなく、まずは会社の方へ相談してみてはどうでしょうか。
結婚を機に辞めたい
女性の場合、結婚を機に仕事を辞めたいと考えがちですね。実際に結婚で仕事を辞める方は多いですし、これを「甘え」とみなす方はそうそういないでしょう。
しかし、夫婦での生活や子育てには予想以上にお金がかかるもので、パートナーの収入だけで満足な暮らしをするのは難しいかもしれませんよ。
また、結婚で仕事を辞めてしまえばキャリアが途切れるわけで、再就職に苦戦することもしばしば。特に女性だと「出産ですぐに産休に入るんじゃ・・・?」といった懸念から雇用されにくいとも言われています。
結婚を機に仕事を辞めようかと考えている方は、これからの生活に支障が出ないかじっくり考えたうえで答えを出すことをおすすめします。
漫画家やイラストレーターになりたい
あまり多くはありませんが、漫画家やイラストレーターになるために仕事を辞めたいという方もいます。ようは、仕事を辞めて夢に向かって進みたいと考えるわけですね。
しかし、これもおすすめはしません。夢を追いかけての退職ですから「甘え」とは言われないかもしれませんが、漫画家やイラストレーターといった仕事は安定性が皆無です。仕事を辞めてしまえば生活が苦しくなるのは目に見えていますね。
また絵を描いたり話を作るのが楽しいのは「創作をしている時は仕事のことを考えなくていいから」といった側面も影響している可能性が高く、仕事を辞めてしまうと一気にモチベーションが落ちてしまうことも…。
これは動画投稿者やミュージシャンなど、クリエイティブなこと全般に当てはまりますね。
ゆかりちゃん
とおるくん
自分探しをしたいと考えている
「毎日が楽しくない」「本当に今の仕事を続ける人生でいいのだろうか」といった理由から、自分探しをしたいと考え仕事を辞める方もいるようです。
自分探しについては「甘え」「甘えじゃない」が賛否両論なようですが、甘え・甘えじゃない以前に、ノープランで仕事を辞めてしまうのは非常に危険。自分探しが終わった時にはブランクから再就職が難しくなっている恐れもあります。
何も長期的に休んで旅に出ずとも自分探しはできると思いますので、自分探しを理由に仕事を辞めるのはなるべく避けておきましょう。
とおるくん
「仕事を辞めたい」が甘えじゃないケース
ここからは「仕事を辞めたい」が甘えじゃないケースを紹介します。下記の理由であれば仕事を辞めたとしても、誰も甘えとは捉えないでしょう。
- 職場でハラスメントを受けている
- 職場の人間関係が悪い
- 労働時間が長すぎる
- 今の仕事に向いていない
- 今の職場では叶えられない希望がある
- 精神的に追い詰められている
詳しい内容は下記で掘り下げていきます。
職場でハラスメントを受けている
職場で上司や先輩からパワハラ・モラハラ・セクハラといったハラスメント行為を受けているなら、仕事を辞めても誰も責めません(ハラスメント加害者が責めてくるかもしれませんが、それは無視して大丈夫でしょう)。
むしろ早めに仕事を辞めなければハラスメント行為のストレスから心身に異常が出てしまう恐れもあります。
とおるくん
職場の人間関係が悪い
職場の人間関係が悪い時の「仕事を辞めたい」も甘えじゃないと考えて大丈夫です。なぜなら、上司や同僚など他人の考え方を変えるのはほぼ不可能に近く、いくら自分が考え方や行動を変えたとしても人間関係は改善しないことが多いからです。
無駄に努力をするよりも早めに退職して、新しい職場で一から人間関係を築いた方が利口だと思います。
ただ、それなりの規模の企業で部署異動や転勤などが可能なら、同じ企業で環境を変えてみるのもいいでしょう。
とおるくん
労働時間が長すぎる
「常に長時間の残業がある」「休日も出勤ばかり」など、労働時間が長すぎる時も退職は甘えじゃないでしょう。むしろ早めに環境を変えなければ心身の疲労から倒れてしまうかもしれませんよ。
ブラック企業だと残業や休日出勤に対して「このくらいは普通だ!これで辞めるなんて甘えすぎだぞ!」と引き止めてきたりもしますが、これは当然ながら真っ赤な嘘であり、世の中には残業も休日出勤もほぼ無いホワイト企業が数多く存在しています。
今の仕事に向いていない
現在の仕事内容が自分の性格にマッチしておらず、意欲や成績が上がらない時の退職も甘えではないでしょう。向いていない仕事を続けても周りと差がつくばかりで辛いだけですからね。
仕事を辞めて、自分にマッチした職種へと転職できれば楽しく効率的に仕事をこなせると思いますよ。
ただ、仕事の本来の面白さは2年~3年の勤務を得て初めて分かる、といった意見もありますので、まだ入社して間もない方は「この仕事は自分に向いてない!」と決めこまず、もう少しだけ仕事を続けてみてもいいかもしれません。
今の職場では叶えられない希望がある
「給料をもっと増やしたいけど、今の職場では既に昇給は限界」「キャリアアップしたいけど、今の職場では無理そう」など、仕事に対しての希望があるものの、現在の職場で叶えるのが無理といった場合も退職は甘えじゃありません。
「望みを叶えるには転職しかない!」という状況で仕事を辞めるのが甘えというのもおかしな話でしょう。
精神的に追い詰められている
労働環境や人間関係のせいで精神的に追い詰められていて、もう1日も会社に行けそうにない。そんな時の退職も当然ながら甘えじゃありません。
そんな状態で無理に仕事を続ければ精神的疾患から働けなくなってしまうかもしれませんし、早めに仕事を辞める、あるいは長期的に休職することをおすすめします。
ゆかりちゃん
「仕事を辞めたい」は甘えじゃない!悩んだら退職もあり!
仕事を辞めることを「甘え」という方もいますが、きちんとした理由あっての退職であれば何ら甘えではありません。
真面目な方ほど「仕事を辞めるか否か」と延々悩んでしまいますよね。そんな方は思い切って仕事を辞め、よりよい環境を移るために時間を割く方が建設的ではないでしょうか。
それに、悩みがある状態では目の前の仕事に集中もできません。仕事に集中できず、効率が上がらず、残業が増える。なんて事態に陥るよりも、早めに転職して楽しく仕事をする方がいいと思いませんか。
とおるくん
ゆかりちゃん
辞めにくい時は退職代行サービスを使おう
仕事を辞めたいものの「パワハラ上司が怖くて言い出せない」「仕事が忙しくて言い出すタイミングがつかめない」と困っているなら「退職代行サービス」を頼るといいでしょう。
退職代行サービスはあなたに代わって退職を上司に伝えてくれる存在で、サービスによっては即日での対応もしてくれます。つまり、今日・明日から会社に行かなくて大丈夫なこともあるため、精神的に追い詰められて1日の出勤だって厳しい人にもおすすめです。
とおるくん
辞める前に家族や友達に相談するのもあり
何かしらの理由で仕事を辞めたいと考えてる人は、身近な友達や家族に相談してみるのもいいでしょう。場合によっては状況を改善するアドバイスを貰えるかもしれませんし、退職が甘えか否か迷っているあなたを後押ししてくれるかもしれませんよ。
特にパートナーや子どもがいる方は辞める前に現在の状況を説明しておくのが無難です。辞めてからの事後報告だとトラブルに発展してしまう恐れがありますからね。
ゆかりちゃん
基本的に「仕事を辞めたい」は甘えじゃない!
今回は「仕事を辞めたい」が甘えと判断されやすいケースと、甘えじゃないケースを紹介してきましたが、いかがでしたか?
「仕事を辞めたい」が甘えと判断されやすいケースは「ゲームの時間が欲しいから」「起きるのが辛いから」など極端なもので、労働環境に問題があっての退職であれば基本的に甘えと判断されることは少ないですよ。
人間関係や労働時間の問題で仕事が辛いと言う方は、思い切って退職を検討してみてはどうでしょうか。
とおるくん