他人に罪の意識などを植え付けることで常識や行動を操作する「洗脳」。恐ろしい言葉ですね。洗脳の度合いによっては犯罪行為ですら、何の疑問も持たず行うようになると言われています。
さて、そんな「洗脳」ですが、おそらく日常生活の中で耳にすることは少なく、あったとしても漫画やドラマの話がほとんどでしょう。
しかし、ブラック企業においては、そんな「洗脳」が日常茶飯事。極々普通に研修で行われていたりするんです…。
今回はブラック企業がどのように社員を洗脳し、洗脳された社員がどうなってしまうのかお話ししましょう。自分が洗脳されていないか確認する意味でも、最後までチェックしてみてくださいね。
今日はもうダメかも…
仕事に行きたくない…。行かなきゃいけないのは分かっていても「心」と「身体」がついていかない…。そんな時は会社に嘘をついてでも休みをとるべきだと思います。
上司や周りの人間はあなたの休みを快く思わないかもしれませんが、あなたの状態はあなた自身が一番わかっているはずです。精神を削られ過ぎて立ち直れなくなる前に対処しましょう。
もうどうしても会社に行くのが嫌なら退職を検討するべきでしょう。もしも自分の口から言えないのであれば「退職代行サービス」を利用してください。あなたの強い味方になってくれるでしょう。
目次
ブラック企業が社員を洗脳する方法とは
まずはブラック企業が社員をどのように洗脳するのか確かめていきましょう。なお、下記のような洗脳は主に新人研修において行われると言われています。
- まず外部からの情報を絶たれる
- 体力を無駄に消耗させられる
- 人格を否定される
- パワハラ・セクハラをされる
- 給料から研修費を天引きされる
- 飴と鞭で洗脳してくる
まず外部からの情報を絶たれる
洗脳する側にとって厄介なのは外部の情報です。特に最近はSNSやインターネット掲示板で簡単に他人と状況を比較できますので、外部の情報を入手できる状態だと、すぐ「今の自分の状況はおかしい!」と気づかれてしまいます。
そのため、ブラック企業は研修において外部との情報を絶ちます。具体的な方法としてはスマホを没収したり、寮での生活を強要したりですね。
これにより外部からの情報収集が出来なくなった新人社員は、「ちょっとキツいけど…社会人ってこんなものなのかな?」と、おかしな状況を受け入れやすくなってしまいます。
とおるくん
ゆかりちゃん
とおるくん
体力を無駄に消耗させられる
デスクワーク中心の企業であったとしても関係なく、ブラック企業は新人研修において体力を奪うような行動を強要してきます。
例としては「長距離マラソン」「登山」など。中には「穴を掘っては埋めさせる」など不毛な行為も存在します。
体力仕事中心でもないのに、何故このようなことを強要されるかといえば、これは社員の体力を奪い思考力を低下させるためです。
人間は疲労が蓄積してくると思考力が低下する傾向にあるのは、皆さんも経験があるでしょう。たとえば、仕事が修羅場でクタクタになった後は難しい本とか読みたくないですよね。
そして、思考力が低下した社員は正常な判断が難しくなり、洗脳されやすい状態になってしまいます。もし研修で謎の体力づくりを強要されるなら、それは洗脳の一環かもしれませんよ…。
人格を否定される
ブラック企業は研修において、以下のような罵倒で新人社員の人格を否定します。
- お前は無能だ!
- お前はクズだ!
- 〇〇もできないのか!
上記のように人格を否定され続けると、徐々に「自分は何もできない人間なのかも…」と自信が無くなってきます。こうなったら最後、自信が無いだけに上司へ反論するのが難しくなりますし、「こんな自分が他の仕事に移るなんて無理…」とネガティブな思考に支配される恐れもあるでしょう。
本当に酷い時には「こんな自分を置いてくれるなんて!この企業は優しい!誠心誠意尽くさないと!」と忠誠心まで出てきます。ここまでくると完全に洗脳完了といったところですね。
とおるくん
ゆかりちゃん
パワハラ・セクハラをされる
ブラック企業は上下関係をハッキリさせるため、新人へとパワハラ・セクハラを行うことも。ようは、ハラスメント行為を通して「上司には絶対に逆らえないぞ!」といったことを認識させるわけですね。
また、ハラスメント行為については新人を選別する意味もあると言われています。ここで逆らうような社員については、会社に都合よく洗脳しにくいと判断し切られる可能性があります。
とおるくん
ゆかりちゃん
給料から研修費を天引きされる
ブラック企業は普通に賃金に関する嘘をつきます。たとえば、社員を育成するのが目的の研修についても仕事の一部ですから、雇用契約を結んでいれば当然ながら最低賃金は支給されます。
しかし、ブラック企業だと「成長のための研修だから、君の給料から天引きしておくね」など、わけの分からないことを言ってきます。
ただ新人で社会人経験が無い方だと、そもそも研修の賃金について理解しておらず、それで納得してしまうことも…。
このように新人へと賃金に関する嘘を植え付けていき、低賃金で長時間労働させようとするのもブラック企業の洗脳の一部です。
アメとムチで洗脳してくる
ただただ研修が厳しいだけだと「辞めてやる!」となる方も多いですよね。しかし、ここに少しの優しさを加えると「もうちょっと続けてみようかな…」となるのが人間です。
例えば、さんざん人格否定をされたのち、「でも、うちの企業は君を見捨てないよ!」と言われると、ブラック企業が急に“優しい会社”に見えてくることも…。
また、普段は社員をコキ使いつつ、定期的に「〇〇が出来るようになったのか!見込みがあるな!」「短期間で急に成績が伸びたじゃないか!」と励まし、時には会社で独自に用意した「部署内成績No1」などの賞を贈ってきます。
こうなると「自分もやれば出来る!」という気持ちが強くなり、反対に「辞めたい」という気持ちが収まってきますが、その後に待っているのはまた厳しい指導や業務です。
つまり、ブラック企業は「厳しい指導や業務」→「社員の辞めたい欲を抑えるために褒める」→「また厳しい指導や業務再開」と適度に社員をなだめているわけで、このパターンにハマってる人は完全に洗脳済みと考えていいかもしれません…。
とおるくん
ゆかりちゃん
ブラック企業に洗脳されるとこうなる!
次にブラック企業に洗脳されてしまった人がどうなるか見ていきましょう。
- 現状がおかしいと気づけなくなる
- 体調がおかしくても出社し始める
- 率先して休日出勤し始める
- 残業が誇らしく感じてくる
- 「上司=絶対」の思考になる
- 自己陶酔し始める
- もちろん洗脳状態だと認識できない
現状がおかしいと気づけなくなる
- 1ヶ月100時間の残業
- 残業代の支払いが無い
- 休憩が1日10分しかない
- 常に休日出勤
- 毎日、上司に怒られる
上記のような労働環境は確実におかしいですね。しかし、ブラック企業の洗脳が進むと、おかしな労働環境に置かれているにもかかわらず、今の状態がおかしいといった感覚が無くなります。
SNSや友人との会話で労働環境を比較すれば、いかに自分が過酷な環境で働いているかすぐ分かるはずですが、あまりに洗脳が進んでいると他人との比較すらしなくなります(そもそも、長時間残業のせいで比較する時間が無い、といった事情もありますが…)。
とおるくん
ゆかりちゃん
体調がおかしくても出社し始める
洗脳が進むと体調が悪かろうと、会社を休むという考えが無くなります。たとえ熱が出ても考えるのは「会社に休む連絡を入れなきゃ…」ではなく、「何とか出社しないと…!」ということ。
どうしても症状が酷くて会社を休む場合も「体調不良になってしまい申し訳ない…」と自分を責め始めます。
一般的な企業勤めであれば、体調不良を自己管理の甘さを責めるのも分からなくはないです。しかし、長時間残業などが当たり前のブラック企業における体調不良は完全に会社のせいでしょう…。
とおるくん
ゆかりちゃん
率先して休日出勤し始める
洗脳が進むとプライベートより仕事が優先されるため、休日も率先して出勤しようとします。
洗脳が進んでいる方は「仕事をたくさんして上司から褒められたい!」という思考も強く、休日返上により少しでも多くの仕事を消化して褒められようとするのです。
なお、ブラック企業はそもそも仕事量が多いため、休日出勤で「やることがない」といった状況には滅多に陥りませんが、よしんばやることが無くても、洗脳済みの方は掃除や雑務など、やることを絞り出そうとします。
残業が誇らしく感じてくる
洗脳済みの方は「残業が当たり前」どころか、「残業は誇らしいもの!」という思考に。本来であれば定時で仕事を終え、残業なしで帰る方が素晴らしいのですが、何故かブラック企業ほど残業を美徳とするんですよね…。
もし「今月は100時間も残業をした!」「今月は先月より残業した!」など残業自慢を始めているなら、それは大概、危ない状況だと思います…。
とおるくん
ゆかりちゃん
「上司=絶対」の思考になる
ブラック企業では上下関係を徹底させ、上司の命令は絶対だと思わせるよう洗脳していきます。もし、既に上司が絶対の存在だと考えているなら、あなたは洗脳されている可能性が高いでしょう。
上司だって人間ですから間違ったことも言いますし、本来はそこに疑問を持つべきです。上司の言うことを何でもうのみにして疑問を持たない方は、おそらく危ない状況にありますよ。
自己陶酔し始める
「洗脳されている人あるある」で有名なのが自己陶酔です。つまり、「ブラック企業で頑張ってる自分かっこいい!」と考え始めます。
世間的に言えば「辛い…」「しんどい…」といった状況に対してハイになっている方も、なかなか危ない状況にあるのではないでしょうか…。
とおるくん
ゆかりちゃん
もちろん洗脳状態だと認識できない
当たり前ですが、洗脳状態にある方の大半は自分が洗脳状態であることに気づいていません。「洗脳されているのは分かっていたけど、あえてブラック企業の辛い環境で働いていた!」なんて話はほぼ聞かないと思います。
洗脳状態に気が付かずブラックな環境で働き続ける。洗脳されている分、精神的な辛さは無いかもしれませんが、いずれ肉体がついていかずに倒れてしまうかもしれませんよ。
今回の内容を読んで「自分は洗脳されているかも!」と気づいたのなら、早めに対策を講じた方がいいでしょう。
とおるくん
ゆかりちゃん
ブラック企業の洗脳に心当たりがあれば退職を検討!
さて、ここまで読んで研修における洗脳行為や、洗脳状態に心当たりがあるなら早めに現在の会社を辞めることをおすすめします。
「人間関係が悪い」「仕事内容がマンネリ」などの問題であれば現在の職場で改善することも可能ですが、正直、洗脳までしてくるようなブラック企業の対策は辞めることくらいしか思いつきません。
それか、洗脳されてるフリをしつつ会社を乗っ取ってホワイト企業へ変えていく、などでしょうか?正直、現実的じゃありませんね。
なお、洗脳までしてくるようなブラック企業は、何が何でも社員を手放さないよう、あらゆる手段で退職を引き止めてくる可能性があります。
例えば「退職は裏切り行為だ!」「仕事が一区切りしたら辞めさせてやる」「辞めるなら損害賠償を請求するぞ!」などなど。こういった引き止めに応じてしまえば最後、おそらく当分は仕事を辞められませんので、辞める際は「退職代行サービス」などプロの力を借りるのがいいでしょう。
最近はブラック企業を辞めるなら退職代行サービスと言われることもあるほど、退職代行サービスの利用者が増えているんですよ。それに、退職代行サービスなら即日退職が可能なことも多いです。
ゆかりちゃん
とおるくん
ゆかりちゃん
洗脳を行うブラック企業を脱出しよう!
ブラック企業の洗脳は進行すればするほど危険で、いずれ会社の奴隷・・・いわゆる「社畜」になってしまうかもしれませんよ。
今回の内容から「自分が洗脳状態にあるかも!」「今現在、洗脳されてるかも!」と気が付けた方は、ちょうどいいタイミングだと思って退職も検討してみてください。
本来であれば現職のまま状況を改善する方法もお教えしたいのですが、洗脳までしてくるブラック企業への対策は退職くらいしか思いつきません…。