退職代行サービスを利用する時に気になるのが「料金はいくらくらいかかるんだろう?」といったことですよね。料金の相場も知らずに、インターネット上でおすすめされていたサイトを利用したところ、後から「相場はそんなに安かったの!?」となる可能性もあります。
過酷なサービス残業や休日出勤、パワハラ上司などから逃げるため、一刻も早く退職したい気持ちは分かりますが、不要な出費を避けるためにも、まずは退職代行の料金相場を確認しておきましょう。
ここでは退職代行の料金相場や人気業者の比較、安い業者に関する注意点などを紹介していきます。
今日はもうダメかも…
仕事に行きたくない…。行かなきゃいけないのは分かっていても「心」と「身体」がついていかない…。そんな時は会社に嘘をついてでも休みをとるべきだと思います。
上司や周りの人間はあなたの休みを快く思わないかもしれませんが、あなたの状態はあなた自身が一番わかっているはずです。精神を削られ過ぎて立ち直れなくなる前に対処しましょう。
もうどうしても会社に行くのが嫌なら退職を検討するべきでしょう。もしも自分の口から言えないのであれば「退職代行サービス」を利用してください。あなたの強い味方になってくれるでしょう。
目次
退職代行の相場は3~5万円
結論から言うと、退職代行の相場は3~5万円ほどです。
1件につき:30,000~50,000円
業者によっては30,000円を切ったり、50,000円を超えることもありますが、人気の業者はおおむね50,000円以内に収まっています。
ただ、退職代行サービスは一般的な認知度が上がって間もないサービスですので、これから価格が大きく変動する可能性もあります。
なお、中には1件につき1万円など格安の料金を提示する業者もあるかもしれませんが、安価すぎる業者だと事あるごとに追加料金を要求されたり、退職代行の実績が少なく思わぬトラブルに巻き込まれる恐れもあるので注意が必要です。料金が安い業者の注意点については後の項目で詳しく紹介します。
とおるくん
ゆかりちゃん
人気業者の価格・支払い方法を比較
ここで退職代行の人気業者の価格を比較してみましょう。
サービス名 | 料金 | 支払方法 |
---|---|---|
退職代行SARABA | 27,000円 | カード決済 銀行振込 |
退職代行Jobs | 29,800円 | カード決済 銀行振込 |
ニコイチ | 27,000円 | カード決済 銀行振込 現金 |
退職代行EXIT | 正社員50,000円 バイト30,000円 | カード決済 銀行振込 |
退職代行コンシェルジュ | 33,000円 | 銀行振込 |
辞め恥 | 29,800円 | 銀行振込 |
ヤメヨッカ | 正社員・契約社員50,000円 勤続5年以上70,000円 アルバイト・パート30,000円 | カード決済 銀行振込 ビットコイン LINEPay |
ウラノス法律事務所 | 正社員54,000円 アルバイト・パート43,200円 | 記載なし |
退職代行センター | 30,000円 | 銀行振込 |
Change Life | 35,000円 | 銀行振込 |
アルバイトであれば30,000円ほど、正社員であれば30,000~50,000円ほどといったところでしょうか。
もちろん上記以外にも退職代行業者はありますが、30,000~50,000円の相場を大きく上回る・下回る業者は少ないと考えて大丈夫そうです。
なお、上記の表には対応した支払い方法も掲載しています。「銀行振込は手数料がかかるから嫌」「クレジットカードは持たない主義」などの事情がある方は、料金と共に支払い方法も確認しておきましょう。
弁護士だと15~35万円かかることも
退職と言えば、弁護士(法律事務所)に相談を持ち掛けるケースも多いですね。しかし、弁護士の場合は相談料や着手金、成功報酬などでおおむね15~35万円ほどかかると言われています。
1件につき:150,000~350,000円
弁護士事務所と一口に言っても数が多いため一概には言えませんが、おそらく退職代行サービスより安価なことは滅多にないでしょう。
ただ、弁護士と退職代行サービスでは役割が違い、弁護士の場合は会社を相手に不払い賃金の交渉や、ハラスメント行為に対する慰謝料の請求なども可能です。
もし会社に対しての復讐を考えるのであれば退職代行ではなく弁護士を頼りましょう。
とおるくん
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退職代行の相談料金は基本無料
退職代行サービスの利用には30,000~50,000円ほどかかるとお話ししましたが、相談だけであれば基本的にどの業者も無料となっています。
無料相談によって実際に利用する際の流れや細かい料金について教えてもらえますし、実績のある業者であれば専門的なアドバイスをしてくれる可能性もあります。
特に複数の業者で利用を迷った時は、まず両方の業者に相談を持ち掛けてみるのがいいでしょう。
とおるくん
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退職代行の料金は有給消化でチャラ?
少し横暴な考え方ですが、退職代行の料金は有給休暇の消化でチャラになるとも考えられます。
そもそも、退職までには「退職します」と意思を伝えてから2週間かかると法律で決まっています。つまり、退職代行サービスに依頼した後、実際に退職するまでには2週間かかり、その間は有給休暇の消化などでやり過ごしこととなるのです。
普通はなかなか認めてもらえない有給休暇の一括消化。しかしこれが叶うなら、仕事をせずにある程度の給料をもらうことが出来ますので、その分で退職代行の利用料がまかなえるのではないでしょうか。
ちなみに退職代行サービスは有給休暇消化の交渉はできないものの、「有給休暇を消化したい」という希望は会社に伝言してくれます。そして多くの場合、有給消化に合意してもらえるようですから、有給休暇が残っているなら伝言してもらうと良いでしょう。
業者によってはキャッシュバックも!
また、業者によっては退職代行の料金をキャッシュバックする仕組みを作っています。たとえば以下のようなものですね。
EXITは転職エージェントの「ワークポート」と提携しており、EXIT経由でワークポートに登録後、転職が決定した場合は、退職代行の費用を全額キャッシュバックしてくれます(条件あり)。
転職先が決まっていない場合は、ニコイチが転職会社を紹介してくれます。その転職会社経由で入社が決まり、条件に該当すれば、ニコイチに支払った退職代行料金を全額キャッシュバックしてもらえます。
上記のように、指定された転職支援サービスを利用し、転職活動を成功させることで退職代行の料金をキャッシュバックしてもらえる可能性があります。
まだ転職先が決まっておらず、退職後も企業に勤めるつもりがあるのなら、こういったサービスを利用してみるのもいいでしょう。
ゆかりちゃん
とおるくん
退職代行は安い方がいい?
退職代行の料金は少しでも安い方がいいと考えがちですが、実はそうとも限りません。料金が安い時に注意したいポイントを見ていきましょう。
安い業者は追加費用に注意!
退職代行の料金が安い業者については追加費用について注意しなくてはなりません。たとえば、料金設定が1万円と相場より格段に安い業者があったとします。
しかし、実際に利用してみると「即日対応+5,000円」「追加の電話1回あたり+5,000円」「営業時間外の対応+1万円」など、オプションによってどんどんと料金が膨れ上がってしまう恐れがあるのです。
もし料金相場より極端に安価な業者を検討するのであれば、まず電話等で料金設定について細かく問い合わせておいた方がいいでしょう。悪質な業者だと退職できたはいいものの、数十万円単位のお金をとられてしまうかもしれませんよ。
なお、下記のような人気業者は追加料金なしを公言しています。
- SARABA(サラバ)
- ニコイチ
- EXIT
- 辞めるんです
- 退職代行コンシェルジュ
- リスタッフ
- 退職代行センター
- Change Life
いくら実績があるとは言っても、初めての退職代行サービスの利用は不安ですよね。そこに「追加料金がかかるかも…」といった不安を重ねてしまうのはおすすめできません。
考え方は人それぞれですが、安価で追加料金の恐れがある業者よりも、初めから料金相場に設定されていて追加料金なしが公言されているサービスを利用することをおすすめします。
安すぎる=悪質業者の恐れもあり
もうひとつ注意したいのが、退職代行サービスには悪質業者も存在するということです。料金が安価ということは、集客に必死・・・つまりは悪質業者でお客に困っている可能性が高いと思われます。
悪質な業者に依頼してしまうと、非弁行為(弁護士以外が会社と交渉してしまうこと)に触れてしまったり、予想外のトラブルで退職が難しくなってしまう恐れもあります。
そういった意味でも料金が安すぎる業者への依頼はおすすめできません。なお、悪質な業者は以下のような方法でも見分けることができます。
- 公式サイトが存在しない
- 代表名・住所などの情報が無い
- 連絡先がLINEやSNSのみ
- 法人じゃない
信頼できる企業はまず公式サイトが存在しますし、会社概要についてもしっかり記載されています。SNSなどで「1件あたり1万円!」など非常に安価な広告を見かけた際は、まず公式サイトの有無について確認しておきましょう。
とおるくん
ゆかりちゃん
料金相場からかけ離れた退職代行には注意!
今回の内容を簡単にまとめると、
- 退職代行の相場は3~5万円
- 弁護士だと15~35万円
- 安すぎる退職代行には裏があるかも
といったところでしょうか。これからの価格競争によって退職代行の料金相場が大きく変わる可能性もありますが、とにかく、その時その時の料金相場よりも大幅に安い業者には気をつけた方がいいでしょう。
“只(ただ)より高い物はない”のことわざではありませんが、基本料金の設定が安いものの追加オプションで多額を請求されたり、そもそも悪質な業者で退職がままならないといった可能性もあります。
退職代行サービスを利用する時は料金だけでなく、「実績(成功率)」「サービス内容」「口コミ」なども確認し、後悔のないようにしておきましょう。
とおるくん
