SNS等でも「退職代行サービス」が話題になっていますね。「退職代行サービスのおかげで仕事を辞められた!」といった喜びの声があとを絶ちません。
ただ、退職代行サービスの利用者には正社員が多いようで、なかなか契約社員や派遣社員についての情報が出てきませんよね。
そこで今回は契約社員や派遣社員でも退職代行サービスを使えるのか?また契約期間内でも問題ないのか?などを解説していきます。
今日はもうダメかも…
仕事に行きたくない…。行かなきゃいけないのは分かっていても「心」と「身体」がついていかない…。そんな時は会社に嘘をついてでも休みをとるべきだと思います。
上司や周りの人間はあなたの休みを快く思わないかもしれませんが、あなたの状態はあなた自身が一番わかっているはずです。精神を削られ過ぎて立ち直れなくなる前に対処しましょう。
もうどうしても会社に行くのが嫌なら退職を検討するべきでしょう。もしも自分の口から言えないのであれば「退職代行サービス」を利用してください。あなたの強い味方になってくれるでしょう。
目次
契約社員や派遣社員も退職代行は使える!
まず結論から言えば契約社員や派遣社員でも問題なく退職代行サービスは利用できます。実際、退職代行サービスの公式サイトには「契約社員・派遣社員 〇円」といった料金の記載なども見られます。
このように契約社員・派遣社員の料金が設定されているということは、依頼も可能ということでしょう。またSNSを見ても契約社員・派遣社員の退職代行サービス利用はちらほら見られますね。
ただ、全ての退職代行サービスが契約社員や派遣社員に対応しているとは限りません。契約社員や派遣社員など、契約期間が定められた労働者は原則として期間内に自由に退職することは出来ないため、対応してくれない退職代行サービスもおそらく存在するでしょう。
とおるくん
ゆかりちゃん
契約社員や派遣社員が契約期間内に辞めるのはNG?
上記でも触れたように契約期間が定められた「有期雇用契約」の労働者は、契約期間内に自由に仕事を辞めることができません。原則として契約期間内いっぱい働き、契約満了で退職することとなります。
ただ、契約期間内でも下記のように辞められるケースは存在します。
- 契約期間1年超えで既に1年以上勤務
- 会社から合意を得られた
- やむを得ない理由がある
まず、契約期間が1年を超えていて、既に1年以上勤務している場合は、いつでも辞めることが可能です。たとえば、3年契約であっても1年以上の勤務があれば辞めることはできます。
これは労働基準法第137条で決められたものですね。いくら契約期間が2年、3年とあっても、頑張って1年以上働けば労働先から逃げ出すことができるわけです。
次に会社から合意を得られた場合も退職は可能ですが、そもそも会社に話して合意が得られるくらいなら退職代行サービスを頼ろうとは思いませんね。
最後に、下記のようなやむを得ない理由がある時も退職可能です。
- 病気や怪我で労働が無理になった
- 家族の介護が必要になった
- 労働条件に相違があった
- サービス残業の横行
- ハラスメント行為の横行
上記のような理由がある時も、契約期間内での退職が可能です。
とおるくん
ゆかりちゃん
契約社員や派遣社員の契約期間内でも退職代行は利用可能
冒頭でも話しましたが、やむを得ない理由がある場合であれば、退職代行サービスは契約社員・派遣社員にも対応してくれます。もちろん、契約期間内だから利用不可ということもありません。
そもそも、やむを得ない理由があれば退職できるにも関わらず、人手不足などの理由からそれを認めず退職させてくれない会社は多いものです。
そんな時、自分ひとりの力で説得するのは難しいですよね。その点、退職代行サービスのスタッフはプロですから、しっかりと勤務先に退職を認めさせるよう対策してくれるはずです。
また、やむを得ない理由の定義についても理解度が高く、電話やメールでの相談によって「この理由で本当に辞められるかな?」といった不安も解消してくれると考えられます。
退職代行サービスのほとんどは無料で相談を受け付けてくれますので、契約社員や派遣社員の方も、会社を辞めたいと思えばまず相談を持ち掛けてみてください。
とおるくん
ゆかりちゃん
契約社員や派遣社員が退職代行を使う時のポイント
ここからは契約社員や派遣社員が退職代行サービスを利用する時のポイントを紹介していきます。
契約社員などに対応しているか確認
まず、契約社員や派遣社員でも利用できる退職代行サービスを選ぶようにしてください。多くの退職代行サービスは雇用形態に関係なく利用できるようですが、中には正社員のみなど、雇用形態によっては利用できない退職代行サービスも存在するかもしれません。
基本的に公式サイトを確認すれば「雇用形態に関係なし」などの記載が見られるはずです。また、SNSなどで契約社員や派遣社員の利用体験談を探し、どの会社を利用しているか確認してみるのもいいですね。
料金は一律の会社がおすすめ
退職代行サービスの中には「正社員・契約社員5万円:アルバイト・パート3万円」のように、雇用形態により料金を分けている会社もあります。
このように雇用形態で料金を分けた会社だと、退職代行がやや高くついてしまう恐れもありますので、なるべくなら契約社員など雇用形態に関係なく、料金を一律で設定している会社の利用をおすすめします。
なお、下記の退職代行サービスは契約社員なども含め、雇用形態に関係なく料金を一律に設定しています。
現在、退職代行サービスの会社は需要と共に増加しているため、おそらく探せば他にもあると思うのですが、上記の会社は全て利用者が多い人気の退職代行サービスですから安心して利用できると思いますよ。
とおるくん
ゆかりちゃん
契約社員や派遣社員も有給は使える
契約社員や派遣社員も条件を満たせば有給休暇が付与されます。
- 6か月以上の勤務
- 出勤率が8割以上
付与される日数については勤続年数により異なりますが、ほとんど消化していないのであれば10日以上たまっていてもおかしくありません。
退職代行サービスは基本的に有給休暇を消化して辞められるよう話を進めてくれるはずですので(弁護士法違反になるため有給休暇の消化交渉はできませんが)一括で有給休暇を消化したうえで辞められることも少なくないでしょう。
有給休暇が10日も余っていれば退職代行サービスの料金(相場は3~5万円ほど)は余裕でチャラにできそうですね。
なお、ブラック企業だと労働者の無知をいいことに、契約社員や派遣社員には有給休暇は付与されないと、普通にでたらめを吐いてきます。
ただ、そう言われてしまうと強く反論しにくいですよね。その点、法律に詳しい弁護士等が監修する退職代行サービスに任せておけば安心でしょう。中には有給消化率98%を謳う退職代行サービスもあるんですよ。
派遣元に連絡が行く
なお、派遣社員が退職代行サービスを利用する時は、基本的に派遣元(派遣会社)の方に連絡が行きます。
そもそも派遣社員が契約を結んでいるのは派遣元。そして派遣の委託契約を結んでいるのは派遣元と派遣先ですから、派遣先に対しては派遣元から連絡が行くわけです。
退職代行サービスの利用者の声を見ていると「派遣元にバレずに退職はできますか?」といった質問もあるようですが、答えは「ノー」ということになりますね。派遣元の会社に連絡が行くことは把握しておいてください。
ゆかりちゃん
とおるくん
契約社員や派遣社員でもばっくれは駄目!退職代行を使おう
契約社員や派遣社員は、正社員に比べてぞんざいに扱われることも多いですし、働く側も人によっては「派遣だから…」と考えてしまいがち(もちろん、ほとんどの人は真面目に仕事をしていますが)。
そのため、正社員よりも仕事をばっくれてしまうケースが多いと聞きます。仕事のばっくれとは、派遣元などに無断で欠勤を続ける・・・つまりは仕事から逃げてしまうことですね。
しかし、仕事のばっくれには非常に多くのリスクが付きまといます。
- 捜索願を出される恐れあり
- 損害賠償の恐れあり
- もう派遣先を紹介してもらえない
- 有給休暇を消化できない
- 給料を受け取りに行きづらい
契約社員や派遣社員であっても、いきなり会社へ出勤してこなくなれば、上司や同僚が捜索願を出してしまうかもしれませんし、業務で大きな支障が出れば損害賠償を請求される恐れだってあります。
また、派遣社員であれば、もう派遣先を紹介してもらえませんね。また、せっかくの有給休暇も消化できなければ、手渡しの場合は働いた分の給料も受け取りに行きづらいでしょう。
そもそも、仕事のばっくれというのは社会人のマナー的にもNG。いくら契約社員や派遣社員だからといって許されることではありません。
退職代行サービスの料金相場は1件あたり3~5万円とそう高いものでもありません。仕事のばっくれなどは絶対に考えず、退職代行サービスを利用し、正規の手続きで退職しましょう。
とおるくん
ゆかりちゃん
とおるくん
契約社員も派遣社員も退職代行にお任せ!
退職代行サービスは正社員だけに向けたサービスではありません。会社によって対応した雇用形態が異なることもありますが、基本は正社員、契約社員、派遣社員、アルバイト、パートと幅広い雇用形態に対応してくれます。
また、退職代行サービスによっては料金も雇用形態に関わらず一律です。おおむね3万円前後で今の職場から抜け出せることも多いですよ。
最後にひとつ。しつこいようですけど、仕事のばっくれは絶対に止めてくださいね。「正社員じゃないし…」なんて気軽な気持ちでばっくれてしまえば、その先には損害賠償の請求や捜索願・・・つまりは警察沙汰が待ってるかもしれませんよ。
とおるくん