最近話題のサービス「退職代行(たいしょくだいこう)」。メディアで紹介される機会が増えたこともあり、利用者は急増しているようです。
ただ…まだ利用したことがない人にとって「本当にすんなり退職することができるのか?」という疑問は多かれ少なかれあると思います。
そこでこの記事では、退職代行の失敗について掘り下げてみようと思います。退職代行の失敗とは?というところから、失敗を招く会社の特徴、退職できなかった事例、おすすめ会社などを詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしていただければと思います。
今日はもうダメかも…
仕事に行きたくない…。行かなきゃいけないのは分かっていても「心」と「身体」がついていかない…。そんな時は会社に嘘をついてでも休みをとるべきだと思います。
上司や周りの人間はあなたの休みを快く思わないかもしれませんが、あなたの状態はあなた自身が一番わかっているはずです。精神を削られ過ぎて立ち直れなくなる前に対処しましょう。
もうどうしても会社に行くのが嫌なら退職を検討するべきでしょう。もしも自分の口から言えないのであれば「退職代行サービス」を利用してください。あなたの強い味方になってくれるでしょう。
目次
退職代行ならほぼ確実に退職できる!
まず先に結論を言ってしまいますが、退職代行を利用すれば、ほぼ確実に会社を退職することができます。
「ほぼ」がついてしまうのは、ごく稀ですが依頼者の意思が変わり退職にならないケースがあるから。そして悪い会社が混ざっていることもあり、失敗する可能性がゼロではないから。
したがって、正しく表現するのであれば「優良な退職代行会社に依頼し、依頼者の退職の意志が固ければ、間違いなく退職することができる」ということになります。
法律的に退職は労働者の権利であり、いくら会社側との合意がなくても、退職の意思を伝えることにより辞めることができるのです。
とおるくん
ゆかりちゃん
とおるくん
退職代行の考えられる失敗とは?
ここからが本題。退職代行サービスを利用するうえで、考えられる失敗のリスクについて見ていきたいと思います。退職代行の失敗として考えられるのは、どんなことなのでしょうか?
退職できなかった
退職代行を利用する最終目的は退職することですから、退職できなかったとなれば、完全な失敗になりますね。
とはいえ現時点で名が知れていて、利用者数も多い退職代行会社のほとんどが退職成功率100%ですから、退職できないという失敗については、しっかり会社を選ぶことで回避できそうです。
ちなみに会社が退職代行業務を遂行したものの、最終的に依頼者が退職ではなく休職を選んだようなケースを「退職できなかった事例」とカウントしている会社もありますが、これについては失敗ではないと考えて問題ないでしょう。
ただ直接退職すると申し出ないことに会社が不満を持ち、怒りを買ってしまった場合、解雇されてしまう可能性も。こういった解雇などの可能性を考えると、経験ある優良会社に依頼するのは必須です。
退職ではなく解雇扱いになった
退職代行を利用して退職の意思表示をしたにも関わらず、会社がそれを不満に思い「解雇」扱いになってしまう可能性があります。
- 退職=自己都合
- 解雇=会社都合
解雇(会社都合)になってしまった場合は、失業手当が早く受け取れるというメリットがあります(自己都合の場合は待機期間7日+3ヶ月後の受給)。
しかしデメリットははるかに大きく、履歴書に「会社都合による退職」と記載しなくてはなりません。
倒産など個人で避けることができない理由でない限り、会社都合の退職は「態度が悪い」「個人の業績不振」「社内に馴染めない」など問題ありの人物じゃないか?と、勘ぐられてしまう可能性があるのです。
解雇にもかかわらず「一身上の都合により…」などと、自己都合で退職したように履歴書に書いてしまうのは経歴詐称になるのでNG。ですから解雇扱いになることは絶対に避けたいことなのです。
しかしながら会社だって、退職代行を利用してまで辞めたいと思っている人と揉めるのはデメリットしかありません。スムーズに退職してもらったほうが楽なので、実際のところ解雇になるケースはほぼないようです。
会社から嫌がらせをされた
これも考えられる失敗。常識をわきまえた大人であれば、嫌がらせに時間を割くというバカバカしい行為はしないと思いますが…そうでない大人がいるのも事実。
退職後、場合によっては下のような嫌がらせを受ける可能性があります。
- 私物を返してくれない
- 離職票など必要書類を郵送してくれない
- 次の勤め先(転職先)に悪い評判を流す
私物の返却に関しては、退職代行を利用する前に私物を残さず持ち帰ることで回避できるでしょう。
また離職票を送ることは会社側の義務で、送らないことは違法ですから、問い合わせるとすんなり送ってくることも少なくありません。またハローワークも相談に乗ってくれるので、連絡を入れてみても良いですね。
そして転職先に悪評を流される…これに関してはちょっと難しいところですが、できるだけ穏便に退職できるよう、退職代行を利用する前から角が立たないように過ごし、退職先を告げずに退職するといったことで回避できるかもしれません。
会社から損害賠償を請求された
退職代行に依頼して即日退職した場合、会社から「急に辞められて損害が出たから損害賠償請求するっ!!」と言われてしまうことがあるかもしれません。
これに関して、実際に訴訟を起こされる可能性はゼロではありませんが、その可能性は極めて低いと考えて良いでしょう。
訴訟には費用を含め膨大な労力がかかります。社員1人が退職したことによる損害を上回る裁判費用がかかることを、わざわざ会社が実行するとは思えません。
また例えば社長を含むパワハラやセクハラや、違法な労働時間など、いわゆる内部事情に難アリという会社は第三者が入り込むことを嫌がるので、訴えることは考えにくいと思います。
料金を払ったのに実行してもらえなかった
これは悪徳会社の場合に限ってのことですが、退職代行のサービス料金を振り込ませておいて、結局サービスを実行してもらえないという可能性も考えられます。
しかしながら現時点でインターネット上の口コミなどを見ても、支払ったのに退職代行を実行してもらえなかったというケースは見当たらないようです。
ただ今後、退職代行サービスがさらに浸透することによって悪徳会社が増え、詐欺が起きる可能性もあるので、会社選びだけは慎重に行いたいものです。
退職代行会社と連絡が取れなくなった
これは2つのパターンが考えられますが、まずは悪徳な会社の場合。退職代行のサービスが完了していないにもかかわらず、会社と連絡が取れなくなってしまう可能性があります。
これを回避するには、やはり優良な会社に依頼する他はありませんね。
もうひとつが、退職できた直後から連絡が取れなくなるケース。実は退職代行会社によって、どこまでサポートしてくれるかが異なるため、自分の知らないところでサービスが終了していて連絡が取れなくなる可能性があるのです。
ですから最初の段階でサービス内容を確認し、正しく認識しなくてはなりません。退職の意思を会社に伝えるまでがサービスなのか?離職票などの郵送希望連絡までしてくれるのか?しっかりと確認しておきましょう。
ただ優良な退職代行会社であれば、問い合わせに快く対応してくれるはずなので、急に一切の連絡が取れなくなるといったことは考えにくいと思います。
ゆかりちゃん
とおるくん
退職代行の失敗を招く会社の特徴
ここからは、とても重要な失敗を招く可能性のある退職代行会社の特徴についてまとめたいと思います。
料金・値段が不明確
どんなサービスでも言えることですが、料金・値段が不明確な会社は避けておくべきです。
特に退職代行については、できることが限られています。例えば保険の手続きや不払いの残業代請求といった交渉については、非弁行為なのでできません。
弁護士以外が有料で当事者に代わり裁判や示談交渉を行うことで、違法行為にあたります。
それを考えても、料金体系がそうそう複雑化しにくいサービスなのですが…中には「土日祝日の対応:1万円追加」「22時以降の対応:1万円追加」「即日対応:2万円追加」などと、いちいち追加料金(オプション料金)がかかるような会社もあります。
もちろん追加料金があってもその内容・金額が明確になっているのであれば問題ないのでしょうが、あやふやな場合は注意が必要。結果的に膨大なサービス料金を請求されてしまうかもしれません。
相場より安すぎる
退職代行の相場を大幅に上回っているような、料金設定の会社も注意が必要。
1件あたり30,000~50,000円
もちろん上記の相場より多少安いところ、高いところはありますが、例えば1件あたり10,000円というような破格の安さは考えものです。まだ経験が浅く、他社と同じような料金では依頼がこないといった会社や、悪い口コミがついてしまって集客できない会社の可能性が大きいのではないでしょうか。
また安すぎる会社同様に高額すぎる会社も避けておいたほうが無難。それで他にはない手厚いサービスを提供してもらえるならまだしも、単に余計な料金が上乗せされているだけの可能性があります。
やはり常識的な料金でサービス提供している会社を選んでおくに越したことはありませんね。
とおるくん
無料相談が雑
事前相談が無料という退職代行が大半ですが、その無料相談の対応が雑に感じてしまう会社は避けておくべきでしょう。
依頼者にとって退職代行を利用する動機は決して軽いものではありません。考えに考えて退職代行を利用する人だって少なくないでしょう。中にはすでに精神的に大きな負担を受けている人もいるはずです。
それを考えたら、無料であっても親身に相談に乗ってくれるのが普通ではないでしょうか。相談の時点で雑だということは、恐らく退職代行サービスに関しても同じと予想できます。
ぜひ無料相談の際の会社の対応をしっかりとチェックしてみてください。今すぐ退職したいという焦る気持ちはわかりますが、真っ当な会社に依頼することが円満退職の秘訣。自分の話にしっかりと耳を向けてくれる会社を選んでくださいね。
嘘やなりすましを行う
退職代行に依頼すると、担当者が会社・上司に対して退職の理由を伝えるわけですが、その際にいい加減な会社だと「交通事故に遭った」「親の介護が必要になった」など、嘘の理由を伝えてしまう可能性があります。
また親や配偶者(パートナー)になりすまして退職したいと申し出る可能性も。こういった嘘やなりすましを行うような会社は決して真っ当な会社とは言えません。嘘やなりすましがバレたら、面倒なことになりかねませんからね。
正当な会社であれば退職代行会社だと申し出たうえで、退職の意思を伝えてくれます。退職は労働者の権利なのですから、偽る必要はないのです。
退職代行サービスに詐欺はある?
例えば、ある退職代行会社に依頼したいと連絡し、サービス料金を振り込んだのに退職代行してもらえないという場合、これは完全に詐欺にあたるわけですが…今のところそういった明らかに詐欺被害を受けたという口コミはないようですね。
しかしすべての退職代行会社が信頼できるわけではありません。現状でも悪質な会社が紛れ込んでいる可能性がありますが、今後、退職代行サービスがもっと広まってきたら、さらに悪徳会社が増える可能性があります。
そうなると詐欺的な行為を行う会社が出てくるかもしれませんね。
また思うようなサービスを受けられなかった場合、詐欺のようだと思えてしまうかもしれませんが、そういった詐欺などの失敗を避けたいと思うのであれば、やはり優良な会社を選んでおく必要があるでしょう。
退職代行の失敗例?退職にならなかった事例
ここで、過去にあった退職代行を利用して最終的に退職にならなかった事例を紹介したいと思います。
退職代行が会社に連絡を入れたところ「退職」しても構わないが、「休職」という選択肢もあると会社側から提案を受けた。依頼者は検討した結果、求職を選んだため結果的に退職にならなかった。
会社が退職代行からの連絡を受けた際、「給料を上げるから退職しないでほしい」という会社側の意向を伝えた。退職代行からその伝言をもらった依頼者の気が変わり、現職の継続を選択。退職はしなかった。
実際、上記のように結果的に退職しなかったケースがあります。
退職は成功していませんが、退職代行を利用することによって気持ちが整理されたのも事実。セクハラやパワハラといった理由は別として、辞めなくて良い場合だってあるわけです。
こういったケースは誰が見ても失敗と言えるものではありませんね。
ゆかりちゃん
とおるくん
退職代行は非弁行為?即日退職は違法?
退職代行のサービスは非弁行為にあたるのか?退職代行を利用して即日退職するのは違法なのか?確認しておきましょう。
退職代行は非弁行為なの?
退職代行は非弁行為(弁護士以外が報酬を得る目的で代理人として交渉などを行うこと)に当たるという指摘があるようですが、優良な会社であれば非弁行為はないと言えるでしょう。
どういうことかというと、有給消化や未払い給与の支払いなど、交渉をすることが非弁行為であり、「退職の意思を伝達する」というだけの行為であれば、非弁行為ではないのです。
真っ当に営業している会社であれば顧問弁護士がついていることがほとんど。どこまでがセーフで、どこからがアウトかをしっかりと線引きし、万が一交渉などが必要になった場合には弁護士を紹介するといった流れを取っています。
むしろ交渉ごとまで対応できるというような退職代行会社はちょっと危険なので、避けておくべきでしょう。
ゆかりちゃん
とおるくん
即日退職は違法なの?
例えば多くの会社では、社内規定で「1ヶ月前に退職の意思表示をすること」などとあった場合でも、法律的には「2週間前までに退職の意思表示をすればOK」とされています。
この2週間について、もし有給休暇が残っていればそれをあてることができますし、雇用期間であっても出勤するか欠勤するかは労働者の自由なので、退職代行が会社に連絡を入れたあと、出勤する必要はないのです。
もちろん欠勤した分の給料は支払われませんが、退職代行を利用した日から会社に行かなくても良いというのは、特に「もう限界…」という人にとって非常に嬉しいことでしょう。
とおるくん
ゆかりちゃん
退職代行で失敗しないための会社の選び方
ここまで読んでわかったと思いますが、退職代行で失敗したくないなら優良な退職代行会社に依頼するに限ります。
良い退職代行を選びたいのであれば、以下のポイントに着目して会社を選定してみましょう。
- 実績
- 料金・価格
- サポート力・保証
- 専門性
それなりに実績を積んでいて、料金がわかりやすい会社にしましょう。またどこまでサポートしてもらえるか?返金保証はあるか?なども確認しておきましょう。
メジャーどころの退職代行は退職成功率100%なので、万が一失敗した場合の全額返金保証などは不要かもしれませんが、万全を期して保証がある会社を選ぶというのもアリ。
またトラブルなく円満退職するためには、会社の専門性も必要になってきます。実績はもちろんですが、無料相談の際にどんな流れで退職できるのか?などを確認して、納得できる会社を選んでくださいね。例え今すぐ退職したいという場合でも、会社を選ぶときだけは慎重に!
失敗しない退職代行ランキングTOP3
ここからは利用者が多い実力派の退職代行サービスを紹介します。どの会社も相談無料ですから、ひとまず3社とも相談してみることをおすすめします。
ゆかりちゃん
とおるくん
SARABA(サラバ)
退職代行SARABAは労働組合のため、他社では行うことができない“会社との交渉”にも対応可能です(退職日や給与振込などの交渉)。現時点で十分な実績があり、加えて交渉までできるのはSARABAだけ。もちろん弁護士なら交渉は可能ですが、料金が高いというデメリットが…ちなみに一般的な退職代行サービスが会社と交渉するのは「非弁行為」で弁護士法違反にあたります。場合によっては退職が無効になってしまう可能性があるので注意が必要です。
- 即日対応OK
- 追加費用一切なし
- 24時間対応可
- 全額返金保証あり
サービス料金 | |
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相談 | 無料 |
退職代行 | 一律 27,000円(税込) |
口コミでも人気の「SARABA(サラバ)」。サービス料金は職業にかかわらず一律27,000円とリーズナブルで利用しやすいと思います。
実はこのSARABA、「労働組合(ユニオン)」なので会社と交渉することもできるのです。会社と交渉ができるというのは、非常に珍しく、また利用者にとって利便性の高いサービスだと言えるでしょう。
ちなみに退職成功率はほぼ100%。公式サイトによると、過去に依頼者が退職ではなく求職を選んだため、“ほぼ100%”になっているようなので、実績面でも不安はありません。保証制度もあるので安心感は大きいですね。
退職代行Jobs
料金 | 相談 | 返金保証 |
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29,800円 | 無料 | あり |
最近利用者が急増している退職代行サービスが、24時間対応OKの「退職代行Jobs(ジョブズ)」です。
適正適法なサービス提供のための指導をしている顧問弁護士がセラピストとしての一面も持っていて、利用者は新たな一歩を踏み出すためのヒントが詰まったWebセミナーを無料で受けられるといった特典もあります。
サービス料金は29,800円とリーズナブル。全額保証ありなので安心感が持てるでしょう。依頼をしたその日から会社に行かなくても良いのですから、辛くて限界だという人こそ、ぜひ利用を検討していただきたいと思います。
とおるくん
ゆかりちゃん
退職代行jobs | |
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即日対応 | 可能 |
対応時間 | 24時間 |
対応方法 | 電話、メール、LINE |
支払い方法 | 銀行振込、カード決済 |
運営会社 | 株式会社アイリス |
ニコイチ
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退職代行 | 一律 27,000円(税込) |
もともと便利屋として創業した「ニコイチ」。すでに創業14年、累計4,000人の退職を成功させた実績ある会社なので、信頼性の高さはダントツではないでしょうか。
料金も一律27,000円で追加費用なしと明朗会計。24時間対応ではないものの7時~22時の営業なので、朝起きて「もう辞めたい」と思ったとき対応してもらうこともできます。
とおるくん
ゆかりちゃん
退職代行は失敗しない!心折れる前に相談を
正しく会社を選び、そしてあなたの退職意思が固ければ、退職代行で失敗することはありません。
退職代行を利用するなんて意気地なしだ…そう思われるような風潮はまだ残っていますが、退職代行を利用することで今の悩みが解消され、新たな一歩が踏み出せるのなら、依頼することにどんな非があるでしょうか?
労働者は法律で守られているため、そもそも退職ができないということはありません。どうしても退職の意思表示ができないなら、退職代行を利用するのも賢い選択だと思います。
相談するだけなら無料。心がポッキリと折れてしまうその前に、SOSの声を上げましょう。
とおるくん
ゆかりちゃん